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季刊/凹みスタディ

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2009年 11月 25日

けんとあや

 11月24日  

 北海道からドイツ、ベルリン市に拠点を移して4年。
 昨夜、12時10分前後、寝床で目が覚めて、突然「よし、日記を書いてみよう」と思い立った。
 制作中に利き手の人差し指を切ってしまったり、大切にしていたタツノオトシゴの絵が入った砂糖つぼを割ってしまったり、夜9時過ぎには寝床に入ってみたりと変な一日だったことも手伝ってなのかもしれない。日常生活の簡単な記録、知人への報告、自分の考えたことを整理するということもかねて続けていこうと思う。日本でぼくのことを心配してくれている人、おぼえてくれている人がいたら読んでください。
 
 ぼく、谷口顕一郎は札幌出身の33歳。2005年から同じ札幌出身の恋人、山本彩子31歳とベルリンで暮らしている。あやちゃんは去年のうちに僕の妻になるはずだったが、ドイツでの滞在許可(ヴィザ)が未だに下りず(というか、もめて)目下、彼女の弁護士が裁判を闘ってくれている。「あやちゃん対ベルリン市」という訴訟名だ。仰々しく聞こえるが当の本人達、特にあやちゃんはけっこう、つらっと暮らしている。今の段階でぼくらにできることなんかひとつもないのだ(もちろんだが弁護士がすべての専門的雑務をこなしていく)。
 
 最初に訴訟の話になってしまったが、そういう話を書きたかったわけではなく、僕たちをとりまく状況が少しでも思い浮かべられますように。

 ぼくは彫刻家でつくった彫刻を売ったり、依頼を受けたりしている。あやちゃんは日本の食事をだしているお店で働いている(レストランではなくてインビスという。お惣菜屋を想像してもらうと一番近い)。その他に日本の雑誌の仕事、編み物等でオブジェをつくる仕事、ぼくのお守りなどもこなしている。
 40平米のアパートに住んでいて、外食は年に数回、ほぼ自炊。経済的な理由ではなくその方がおいしいし飽きないし上手になる。車はなし。自転車は2台。
 ふたりとも貧乏にあこがれるタイプではないし、毎日せっせと働いて今よりもう少しすてきな生活を、と考えている。これといった趣味はないけど、ふたりとも本を読むのは好き、あと特筆すべきことといえば、ふたりとも毎日お酒を飲むこと(ほんとうに365日毎日です)。

 こんなぼくたちの日記です。

生姜焼きサンド
生姜焼きと野菜グラタンのお弁当
塩漬け豚
 

by hecomi-study | 2009-11-25 02:32


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