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季刊/凹みスタディ

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2015年 03月 20日

今夜も飲む

もう3月も中旬です。
さて、ひとつ終わってまたひとつ。
今年はもっといろいろと企んでみます。ひっひっひ、(今、いじわるな魔女おばさんの顔をしてます)(イモリの粉とかを調合してるときみたいな)

それにしても出来ること、可能性のあること、というのはたくさんあるものです。それがみえるかみえないかなんて、自分次第。
今までどんなに小さく生きてきたのか。なんて思うけど、人生には時期があるし自分というものを深めるためだけに費やすべき期間もあるのだろう。

さあ、自分の奥底を眺めてみても、たいしたものなんかみつからなかったし(笑)、これからは挑戦しながら自分の可能性を眺めてみましょう。
何がいいって、ただその方がワクワクするだけです。

という訳でまずは飲むことから始めます。

そういう風にね、
そういう風に酔って大ちゃんと(彼はベルリンの道場で格闘技を教えているプロです)絞め技ごっこして遊んでいたが、次の日自分があばら骨を痛めていることがわかった。

ほんと、、ただのあほ。いや、あほ中のアホだ。

日本のコンビニに対抗して僕の飲みも年中無休です。


オランダ行き

と、ある日ロッテルダムのミリアムから電話が来て、今週末に来い、とのこと。えー、やだー、忙しいしー、むりぃー、なんていってみたものの余裕で押し切られた。こういうのでは勝ち目はない。
要は彼女のお客さんを集めてディナーをしたいということ。
ぼくはそのかっこうのダシにされただけだと思う。「けんを囲んでディナーを食べよう!」みたいな宣伝メールが後日ぼくのところにまでまわってきたし。

他の用事もまとめて済ませばいいや、ということでノコノコ出かける。(しかも新作凹みというネギもしょって)

着いて(といっても8時間かかります)、作品をとりつけたら案の定手持ち無沙汰になる。
キッチンでウロウロしていたら、
けん、何してるのぅ、ディナーの準備手伝ってくれるぅ?
なんて言われたから、
いやぼくは庭でハンナ(彼女も雑草とりにかりだされていた)の手伝いをしなくっちゃ、とすばやく逃げた。
うまくいった、庭でミミズでも掘り出して遊んでよう、なんて思ってたら、
あれ、、
ハンナさん、、
けっこう、、
人使い、、
荒い?
手足がどろんこになるくらい働かされた。
でも賃金に、オークの双葉とカスタニエンの苗を一本ずつもらった。
以前にもカスタニエンの苗をベルリンに持って帰ったのだけど枯らしてしまったのでリベンジだ。

無事、ディナーが始まり、終わる。
ぼくらがオランダで最も尊敬するアーティストの一人、シャクリーンが会いにきてくれたのがとてもうれしかった。
彼女はことのほかあやちゃんが大好きで二人の間には男にはわからない友情がある。

朝、デンハーグへ、本当はミリアムの運転で行くはずだったのにドタキャン。
しかも悪びれずに。たまにはちょっと悪びれてみては?
でも彼女の運転は極度に危険なので、よかったのかもしれない。

デンハーグ市立美術館内に小さな凹みが展示されており、そこからすぐのところでみつけたその凹みに黄色をはめ込む。
去年来たときは詰め所みたいなところに4、5人ガードマンがいたけど今日は日曜なので誰もいない。
無事、丁寧にやりとげれたと思う。

終わってふと建物の名称を見てみた、
Organisation for Prohibition of Chemical Weapon
ふむふむ、、
これって化学兵器禁止機構、、、みたいな、
やっぱりな、
どうりでな、
なんかかたぎじゃない気がしたんだよな。
ガード堅いしな。

あぶねぇ、あぶねぇ、テロリストとかに間違えられたらたまったもんじゃなかったな。

ベルリン行きの電車もギリギリ間に合うし、
さっさと市電に乗ってずらかるべ。

っていう感じで、美術館での展示をみるの忘れました。
(なーんてほんとは覚えていたけどめんどくさくなりました)(小さいの一個だけだし)

写真/ギャラリーでのディナー。なんということか食べ物はベジタリアン仕様だった。
今夜も飲む_a0144713_2145976.jpg



今2ヶ月だけベルリンに戻っていますが、今までそしてこれからは、日本も活動の1拠点になっていってほしい。
(ところで札幌ってあんなに寒かったっけ)

久しぶりにシャバ(ベルリン)に戻る。雪がないってこんなにも走りやすいのですか。
近くの公園で日本のエナガに近い鳥をみる。たぶんシマエナガにとても近い。
あやちゃんがうらやましがって、走るたびに見かけた場所に行っているが未だ見れていない。ひっひっひ。

僕は走っていると、よく話しかけられる。
それも、ほぼルンペン。自転車でゴミをあさっている人とか、車いすで片足のない人とか。
まあ路上での仕事、という点で共通点はなくもない。
そんな汚いかっこはしてないんだけど。

そういえば、ドイツに来たての頃、数ヶ月コンテナに住んでた時期があり(もちろん彩ちゃんも)、
その時なんかは、凹みをトレースしている時にホームレスから5ユーロめぐんでもらったこともある。ホームレスにとって5ユーロは大金ですよ。

ドイツに来る前、札幌の路上で採ったギンナンを売っていた頃なんかは(もちろんそれで生計をたてていたわけではありません)、片目のやー○んとなんとなく意気投合し、ここでは書けない、いかがわしーぃところにも連れてってもらった。

シベリアの電車内でも、荒くれ達と意気投合し、、、、、、、
やべ、昔のことを書くと必ずボロがでてくる、この辺でやめとこ。
品行方正なふりしてるし。

まぁまぁ、何を言いたいかというと、
僕自身、特にガードがないからいろんな立場の人が話しかけやすいんだと思う。つんとすましている人とか、強がってる人にはやっぱり僕だって話しかけにくいし。
自分がただの弱い人間だという一面を(ほんとはそうじゃないかもしれないけど)受け入れてしまえば、楽に楽しく過ごせています。
たかがぼくのくだらないプライドなど、自分のつくった彫刻に対してだけで十分です。
そして出来るだけ人に接するときは公平でありたい、
えらい人だろうが、ぺーぺーだろうが、そういうところで接し方を変える人生は送りたくない。
というか接し方を替えるなんてそんな器用なことできないだろうな。
というかなんでこんな話しになったんだろうな。
書きたかったんだろうな。
人生初めてだし何もわからないな。

ただひとつはっきりしていることは、、、
今夜も飲むことだな。


凹みスタディ 公式ホームページ
kenichirotaniguchi.com

by hecomi-study | 2015-03-20 02:16


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