季刊/凹みスタディ

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2018年 12月 28日

天使が住む家

12月、そして冬至を迎え、
今年も無事に暮れようとしています。
みなさんにおかれましては、どんな年を過ごしたのでしょうか?


こちらベルリンは寒いし暗いし、街もすっかり静か。
我が家も例外にもれず、静かで、心地よく過ごしております。


ただ、11月下旬に、やたらとうんちを踏む週があり、3回靴を洗いました。
とほほ。(何故かあやちゃんは大喜びでした)

いいことも悪いこともありますが、(いいことは、、まだよくわからないので書けません。悪いことは、アメリカやスイスでのコンペに落ちたことです、はっはっは)

それでも、
こんなに全ての時間を制作につぎ込める時期もあまりありません。

いつやるの!?
今でしょ!
(こんな塾の先生、いましたよね)


11月下旬、スペインでの個展が終わる。
搬出、搬出っと。

ギャラリスト、ホセアントニオ
「けん、とてもいい話しがあるぞ、スペインのとても重要な教会での展覧会があるんだけど、現代美術としてはタダ一人、お前の作品が選ばれたんだ。テーマはエンジェルだ、天使だ、知ってるか?」

何が重要なのか、何故選ばれたのか、全く話が見えてこない。
けど、いくら日本人でも天使くらい知ってるよ。

「ベリーベリー、インポルタントー、やるだろ、やるだろ、天使、作るだろ?」

はい、とても重要な仕事なのね。

「エンジェルだぞ、けん、エンジェル。」

なーにがエンジェルだよ、悪そうな顔してるくせに。
(ホセアントニオは、ジョージクルーニーを太くし、マフィアに属させたような風貌だ)

話半分で聞いてたけど、人生、何があるかわからないな。
だって、スペインの片田舎にある、有名な教会に、、それとも有名な展覧会?、、話がまだ見えてこないけど。

そこに、一日本人が、天使をつくる、、、
はあ?
はあ?
字面では、ほとんどの方がピンと来ないのでは。
僕でさえピンときていないのだから。
いったいどんな経緯でぼくが選ばれたのか、それさえわからない。

ということで今、目下のところ、ほんとに天使をつくっています。(スタディモデルだけど)
その教会のある町の形が、これまたほんとに天使みたいな形なんです。

「あやちゃん、モデルになってくれなぃ?」とふざけたら、まんざらでもなさそうだった。

ふぅーん。
女性って、羽なんかが欲しいものなんでしょうか?
尻尾とかの方がずっと役にたちそうだけど。

写真はレルマという町の形をモチーフにつくった、天使(ぽい)彫刻。
現在、仕事場の隅っこにぶら下がってます。
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10月下旬 今度こそベルリンで落ちつく。
9月からの一連の移動が一段落し、正直ほっとした。
しばらくは人に会わなくていいくらい、たくさんの方々に会って、遊んでもらった。

さてと、生活を立て直そう。
時差で生活リズムが変になってたし、
食材もしっかりと買い込もう。
部屋を使い易く修正して、
アトリエの壁を真っ白く塗り直す。
新しいキャンバスに向かっている、絵描きのような気持ちになれて気が引きしまる。

何からつくろうかな、ルンルン、、、。



10月中旬 ベルリンに帰ってきた!
と思ったら、今度は台北です。
でも、二人ともさすがに行く元気はもう無い。
ベルリンからの遠隔操作に挑戦しました。(彼らはすごく優秀だし)

いい展示だったけど、結果は、、、
チャカちゃん!

うーーーん、いくらなんでも、もうちょっといきたかったなぁ。
うーん、何が悪かったのかなぁ。
これじゃ、計算が立たないなぁ。
道のりは長いなぁ。



10月11日、
やっと、ベルリンに帰ってきた、と思ったら今度はアムステルダム行きです。
アムステルダム国立美術館での搬入と、もろもろ。
オランダはだーい好きなので、疲れるわけがない、、、
、、わけがない。

なんてったって、そう、この国にはロッテルダムのギャラリスト、ミリアムがいるからね!!
今年は、日本にたくさんの台風が上陸したけど、
アムステルダムにも一個、上陸したようです。

彼女はとにかく人をいっぱい集めては、

「うふふ、けーん、何かストーリーを聞かせてぇ」

ってな感じで、
僕に何か話せ、と振ってくる。

その度に僕はなんだか、、ゾゥとする。
ストーリーってなんだよ、何についてのだよ。

ただでさえ、人前で喋るのが苦手。変な汗も出る。
日本語で、しかも事前に何度も練習していても、とてもお上手とは言えない。
それが英語ともなると、もっと練習が必要なのに、、、。
まぁ、ミリアムを責めてもしょうがない。
もっと勉強しようっと。

そうそう、いつも書くのが後回しになるけど、展示はばっちり決まりました。
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9月の末日、
ベルリンに帰ってきた、と思ったら今度は日本行きです。
うふふ、僕の自信作(札幌市民交流プラザ彫刻)のオープニングと、
台北のアートフェアの準備です。

最初の3、4日で、メインになる彫刻を台北に発送。
どこにも遊びに行かず、いろんな誘惑にも負けず、雨にも負けず、力を蓄えました。

10月6日から、
オープニング、祝賀会、テープカット、取材、お祝い、お礼、挨拶、背広、笑顔、取材、撮影、出席、慇懃に挨拶、じっと静かに座ってる、などなど、
どれも慣れない不得意なことばかり。
これでも出来うる限りのことはしてるんだけど、、ちゃんと出来ているのかな。

それでも、
完成した彫刻が嬉しそうに(少なくとも僕にはそう見える)、気ままに、気持ち良さそうにクルクル廻っているのをみると疲れも吹っ飛びます。
ぴったりの居場所をみつけられてほんとによかったね、彫刻さん。


さーて、仕事は終わってあとは遊ぶだけ、
俄然張り切っちゃいます!
酒、温泉、ビール、刺身、ワイン、焼き鳥、ドライブ、紅葉、ハイキング、梅干し、居酒屋、湖、馬鹿話、焚き火、おつまみ、シャケとば、乾杯、
もう好きなことばかり。

さて、わざわざドイツからクリスティーネとアルミンが来てくれたので、レンタカーでお出かけです。

途中、熱望されて日本のスーパーマーケットに連れてったのだけど、
二人とも異常にテンションが上がっていた。
なぜか、長芋一本をにぎりしめて離さないクリスティーネ。
「それ、夜、食べるの?おろし器とかあるの?」と聞いてみると、
「うふふふ、ベルリンに持って帰って、かわいい孫にあげるのぅ。」
ですって。

??ドイツにはそんなおかしな風習もあったんだ、、。
あと一週間、日本に滞在するのに、いいのかなぁ。



連日の飲み会と、極度の渋滞でぐったり疲れたけど、
なんとか小樽のホテル着。

夜は古い友人と飲む。

次の日は忍路経由で余市へ。

○忍路でタコ遊び。
僕とあやちゃんは忍路港が大好き。
なぜだろう、とにかくものすごく素敵な時間と空気が流れているからかな。
クリスティーネとアルミンにもみせてあげようと、港に車を停める。

その瞬間、一艘の船が港に入ってきました。
そして、なんという幸運か、その船は今まさにタコ漁を終えて帰って来た船だったのです!
わーい、タコタコ。食べてもおいしい、みても楽しい。
しかも、漁師さんが岸に一匹投げてくれて、僕たちは間近でキャーキャーできたのです。

アルミン(外科医さん)は、ひとり海岸でウニの殻とか、蟹のはさみとかを拾っていたのだけど、なぜか、カサカサになって砕けそうな藻を拾って大事そうにタッパに入れていた。ドイツに持って帰って何に使うのだろう?
絶対に食べれないぞ、あれ。出汁も出ないぞ。




9月末、バルセロナへ。
このギャラリーでは3回目になる個展。
わーいわーい。
大好きなバルセロナ、たらふく喰って、飲んだくれるてやるぞ。


今回はバルセロナギャラリーウィークというイベントに合わせた個展なのでオープニングパーティーは2回。。
??
よくわからない。

2回とも、なんか急に喋らされるし、もーぅ、言ってよぅー。
ちゃんと準備するからさぁ。
でもどちらにせよ、もっと英語の勉強しなくちゃ恥ずかしいな。
一向に上達しないな。

バルセロナの総領事の方にも来て頂き、挨拶までしてもらう。
当日、ホセアントニオから聞いた。
前もって言ってくれたら、もう少しいい服きたのに。



ガウディが最初に設計したという建物での朝食。(最近オープンしたらしい)に招待されたのだけど、
これがもう、みんなゴージャスに着飾って、大変ご立派な会食だった。
シャンパンとか出るヤツ。

ぼくはなぜかジャケットを羽織っていたので、まだしも、彩ちゃんはちょっとかわいそうだった。(てろてろの運動靴にジーパン。。。)

教えといてよぅー。


それでも、
帰りの飛行機では、美しいモンブランも見れたし、
期待を裏切らない街でした、バルセロナ。


いやいや、そんな話しではなく、肝心の作品と展示はどうだったんだい?
うん、あやちゃん曰く、今までのベスト。
しっかり合格点を頂けました。

というか、合格点は当然、
毎回、しっかり準備し今までのベストを叩き出して成長していかないと、この世界では生きていけないんじゃないかな。

ひどい世界に迷い込んじゃったな。
正直、とっても不安です!
でも、ワクワクもします!
うふふふふ。

写真はみんなで彫刻と触れ合ってますよ風な、やらせ写真です。

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9月はゆっくり過ごせる、、、
訳はなかった。

けんが背中をぎっくりして、。
その穴を埋めようと奮迅した
あやも、腰をぎっくり。



バルセロナの個展に合わせてカタログ制作、
これもとても急。
なんでこういう大事なものを2、3日で作ろうとするのだ、あなたたちは。


ある日、急にスイス、バーゼルの街彫刻(小さい)をつくるはめになる。
ハンク(香港のギャラリー)がスイスのアートフェアに応募したいから、かっこいいプロポーザルが必要なんだって。

これも!
そういうのって、僕みたいなぺーぺーなら尚更、ちゃんと本気でやらないと絶対受からないし、どうして、もう少し前もって言ってくれないかなぁ。
あー締切、〆切り、どっちを向いてもシメキリばっかり。
でも、ぼくのような意志の弱い人間には、ちょうどいいのかもしれない。
それがないといつまでもダラダラするし。

いくつかの締切がたてこんだけど、
それにしっかり対応できた僕たちを褒めてあげたい。
そう、ポジティブに行こうぜ。

来年もなんだかんだ、忙しくなりそうです。
本当にありがたいです。


○税理士さんのオフィスへ。
あやちゃんが彼らの作った書類のミスを見事、指摘する、、、と

クリスティーネが猫なで声で
「ねぇぇ、あやこぅ、うちで働かない?」

けん「ほぅ、金になるかもな」
と一瞬、思ってもみたが、

あ、危ねぇ、これは、、これがヘッドハンティングというやつか。

せっかく二人で、専業美術家になったばかりなのに、冗談じゃねえ。
ここまで来るの大変だったんだぜ。

早速、きつく、あまり丁寧じゃなくお断りをいれました。

あれ、言ってませんでしたよね。
彩ちゃんは今年の4月13日から晴れて、
凹み一本に舵を取ってくれたのです。(彼女の40歳の誕生日です)

10年以上、働いていた職場(韓国人の巨匠のアシスタント)を辞めて、
僕の作品一本に賭けてくれるのです。

期待に応えられるだろうか。
凹みで我が家の全生計を立てられるだろうか。
もう一度、バブル期や氷河期が来るのではないか。

不安? そんなものはありません。

なんてったって、俺様ですから。

 






# by hecomi-study | 2018-12-28 01:29
2018年 08月 27日

黄色の花が咲く

8月

さてお盆休みも明けて、またいつもの日々が始まりました。
今年は6月から8月中旬まで札幌に滞在しました。
今はベルリンに戻り、いろいろこの街の文句を言いながらも、これからこの街で過ごしていくわけです。
それでは、3月から覚えていることを綴ってみます。


○8月8日
日本での全ての仕事を終え、今日ベルリンに発ちます。
朝、早く起きて出立の準備。
とは言っても前の日のうちにやってあるので余裕。

家を出る20分前。さてと、パスポート、パスポート。
「あやちゃん、僕のパスポート知らない?」
「え、知らないよ」
そうか、そうか、どっかにぶん投げてたっけ。
ガサゴソ、ガサゴソ。
あれぇ、ないな。

あっちにも、、、こっちにも、、、
ない。

変なとこに紛れ込んじゃったかな。
ガサゴソ。
え、やっぱりない。(ここらで顔が青ざめ始める)

「お父さん、僕のパスポート見なかった?」
「はぁ?知るわけないべ」
「だよね」

いやーどこいったかな、なんでないの?
(ここらであやちゃんと父も捜索に加わる)

家中、ガサゴソ。
いや、本当に無いわ。これだけ探してもないって、本当に無いかも。。
3人とも真っ青。

「いつ最後にパスポートに触った?」
けん「いやー、2ヶ月くらい前かな、コンビニでパスポートのカラーコピーしたんだよね、それから記憶はないな」
「どこのコンビニ?」
「覚えてるわけないじゃん、そんなの」

時間はどんどん迫ってくる。
8時発に乗るには6時には札幌駅に着いておかないと間に合わないのに。

ガサゴソ、ガサゴソ。
どうするべー(青)。
パニックです。

いやーもうだめだ、「あやちゃんだけ先に空港に行ってもらっていい?このままじゃ二人とも乗れなくなっちゃう」
「OK、あんた、しっかりやんな。」
という感じで、あやちゃんは父に札幌駅まで送ってもらう。
(あやちゃんは僕を責めることもなく、、、でも少しだけ呆れ顔でした)

捜索を続けるけん。
ガサゴソ。ガサゴソ。
うん、これは、、、、、もう、、、、、この家にはないな。
そう判断できたのが、7時くらい。
チケットがキャンセルにならないように、まずは空港のカウンターで変更可能かをあやちゃんに聞いてもらう。
と、フィンエアーのチケットなので、ここではどうしようもできないとのこと。

そうか、じゃフィンエアーに直接電話、、、
すると、受付時間は9時からとのこと。ええー。
(引き続きパニック状態です)

まぁ、その間に状況を整理しよう。

8時札幌発羽田行きは逃したけど、
11時羽田発ロンドン行きとロンドン発ベルリン行きを変更できれば、全部を買い直すよりは安いだろう。

あと、パスポートを一度失効して、申請し直すと、、、、
ふむふむ7営業日か。17日にチケットを変更してもらえば、ギリギリ乗れるだろうな。

でも、でもね、本人証明書類に免許証や健康保険証って書いてあるけど、これ両方ドイツのやつしか持ってないぞぅ。それで証明になるのかな?ま、行ってみるしかないよな。不安だけど。

それはそうと、警察に落し物として届いてないかな?(今は便利でこれも調べられるのです)
ふむふむ、東区、北区、中央区、パスポートの落し物はここ半年間ないそうです。へー、意外とみんな無くさないんだな。

そうこうしてるうちに9時。フィンエアーに電話。
「あのーチケットを変更したいのですが」
いろいろ手続き、、、
「あれ谷口さん、札幌発羽田行きには乗られていないのですか?」
けん「はい、そうなんです」
「どういった理由からですか?空港には行かれたのですか?無連絡のキャンセルということですか?」
けん、モゴモゴと言い訳。「いやぁ、そのぉ、パスポートがぁ。」
「わかりました、そういうことはこちらでは判断できかねないので、本社に判断を仰ぎます。2時間以内にお電話差し上げますね。」
けん「へぇ、わかりましたぁ、なんとかおねげぇしますぅ。」


30分後、フィンエアーから電話。
「本社に確認したところ、変更できるとのことでした、ただ追加料金はかかります」
けん「良かったー、ありがとうございます、本当に助かりました」

ということで、札幌からベルリンまでを変更してもらった。ありがとうございます、これからもフィンエアーです!

ふぅ、これでチケットはOK。


次はパスポートだ。
羽田にいるあやちゃんと話していると、(僕らは携帯電話は持たないので公衆電話)
「カラーコピーしたコンビニだけど、、、確か、道路の東側にある西向きの店だったと思う、、、、」「その後、中央郵便局からそのコピーを送ってるからけんちゃんちから、郵便局までのどこかのコンビニだよ」
という情報が。
けん「でも普通だったら絶対警察に届けるでしょ、警察の落し物は調べたし、お店にまだあるなんてありえないよ。」
あや「でも、調べないよりはやってみた方がいいよ、万が一ってこともあるし」
けん「そんなもんかなぁ」「絶対ねえよ」

それでも、
それでも確かに一理ある、探さないよりは駄目元で探してみよう。

どうせパスポートの申請に行くんだから、寄り道、寄り道。

ということで、実家から中央郵便局の間(2、3キロ)にあるコンビニを白み潰しにまわってみる。

あーあ、郵便局に着いちゃった。なかった。
でも、でも、せっかくだから、どうせだから、違う道を戻ってみるか、、、

と、また家に向かう、、、

やっぱりなかったな、よし申請に行くか、
と思ってると、
最後に
なんだか見覚えのあるローソンが。
「あれ、西向きだし、道路の東側にある。」
近づいてみると、店構えとかコピー機の位置とかに見覚えがある。

ここだ!!絶対ここだ。

まぁ、まず、あるわけないけど聞いてみよう。

女性の店員さんに
「あのぅ、すみませんが、何ヶ月か前にですね、ここのコピー機にですね、パスポートを置き忘れたかもしれないのですが、、まさか、ないですよね、、、。」

店員さん「うーん、、、、、、、。あ、あれかな?、、お名前を聞いていいですか?」

と行って店の奥へ。

けん「あれって、、、あれ、、、、って、、まさか」

店員さんが出てきて「これですか?」と赤いパスポートを。

けん、おそるおそる表紙を開いてみる、、、、そこには何度も見た僕の顔写真。
「あったー!!これです!!僕です!!いやーびっくり!!えー!!今日の朝、飛行機に乗るときに初めて無いのに気づいて。。」
(周りのお客さんはその声にもっとびっくりしていた)

店員さん申し訳なさそうに「警察に届けようかとも迷ったんですけど、、、、」

けん「いいんです!とっておいてくださっただけでもう、、感謝です、ありがとうございました!」

信じられねーっ!
いや、もう奇跡に思えました。

なんてったって、このパスポートにはドイツの永住ヴィザが貼ってあって、これをまた取り直すことを考えるとゾッとします。

自分のパスポートなのに、輝いて見えました。

実家に帰り、その晩は父とお祝い!(なんのお祝い?って感じだけど、いいじゃない)
2軒目では、酔っ払って、今日の武勇伝をマスターに聞かせる。
調子乗ってカラオケまで歌ってしまった。




次の日、酔いも覚めて、考える。

パスポートは大事にしなくちゃいけない。ということ。

皆さんも気をつけてください。

ちなみに、8月8日に帰る、とみんなに言っていた手前、恥ずかしいので17日までは極力、家でじっとしてました。



○キャンプ
忙しかったけど、この土日だけは死守しました。
楽しみにしていたキャンプ。滝川のキャンプ場に連れて行ってもらいました。
のぶ、たけ、まり、くど、けん、あや、というメンツ。
彼らのキャンプはこだわりおしゃれキャンプ。
とにかく美味しいです!
飲んで食べて、また飲んで。

圧巻はくどちゃんの生き物ハンティング。
ミヤマクワガタのオス、アカ足クワガタのメス、蝉、でかいカエル、シオカラトンボ、アゲハチョウの乱れ飛び、
なんでもござれですっかり興奮。
蛍まで見たしね。

すっかり癒されて帰って来ました。
また連れてってね。

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7月
○中丿沢の工場での彫刻組み立て
彫刻の高さは7mあるので背の高い工場でないと組み立てられない。
ということで札幌中丿沢にある工場での組み立て。

しっかりと彫刻の形に集中しなければいけないのだけど、
何せ小さな珍客が多い。(虫です)
しかも床に置いてあるパーツを持ち上げると、そこにいる、って感じなので結構ドキッとします。勝手に潰れてるのもいっぱいいるし。

カラスが騒いでるので観に行ってみると、イタチがいたりして、楽しかったけど。

○熊谷さんと釣りに行く
前の日に会って、明日釣りに行くというので、急遽一緒に連れてってもらう。
美しい川、蝶、
そして、ニジマス!!
(31センチでした)
もう、癒されます。

撮影はあやちゃん

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6月

札幌着、8月まで僕の活動を代表するであろう作品の制作と設置です。
でも、その過程はあまりにも、あまりにも書くことが多いので諦めます。
すみません、僕はそんな人間です。
というか、仕事の話なんか聞かされてもねぇ、
皆さんも困るでしょ。


そして
たくさんの方の協力で、
本当にたくさんの方の知恵で、
7月末に無事、出来上がりました。
何年経っても、何十年経っても、僕の代表作だと思います。

藤倉翼さんに撮ってもらった写真です。
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○あやちゃんの両親に誘ってもらって登山へ。
一緒に行った方々、みんな山菜に詳しく、みっちり初歩から教えてもらう。
登るの4、山菜6、くらいで夢中になって採る。
何ていう名前の山に登ったのかも覚えていません。

そのぶん、山菜の方はしっかり覚えました。
たらんぼ、アイヌネギ、たけのこ、よもぎ、うど、あずき菜、
下処理の仕方も教えてもらって、
家に帰ったら天ぷらパーティーでした。



5月ベルリン

○ネズミ騒動の終着!!

天井裏でチューチューがうるさくて、いつも目がさめる。
というかネズミが群れになって、徘徊してるのを想像すると、
とても気分が悪い。
よーし、こうなったら。と害獣駆除の方にきてもらう。
約束の日、「さーて、ネズミはどこにいるんだい?」とさっそうと登場した彼。
けん「いや、ネズミは家の中にはまだ入ってなくて音で悩まされてるんです、寝室の、ほら、あの辺り」
彼「でも穴がないじゃん」
けん「穴はないよ」
彼「天井もしっかりしてるし」
けん「でも毎晩うるさいんだっつーの」
彼「でもネズミかどうかもわからないんなら、何もできないよ」
けん「うーん、確かに、、、確証は何もないなぁ」
彼はしばらく、調べてくれる。「これはもう天井に大きな穴をぶち開けないとわからないよ、大工事だよぅ、大変だよぅ」
けん「うー、わかった、わかったよ、もう少し様子を見て考えるから、またきてね、それじゃ明日から良い週末を」
彼「へへ、実はこの週末、、俺の結婚式なんだ。」
けん「はぁ?こっちはうるさくて結婚式どころじゃないんですけど」、、、とは言えない。
けん「それはおめでとう、楽しんでね、ハネムーンも」
彼「ハネムーンから帰ってきたらまた寄るよ、チャオ」

ちっ。


どうしたもんか。

証拠がないんだよな、音だけだから。

よーし、だったら俺が証拠を掴んでやろうじゃないか。

いきり立つけんは、翌朝、なんとか証拠を、と朝3時からホシを張りました。
決まって朝3時から4時の間にマンション4階の外壁から音が聞こえる。
だったら、外から侵入するその瞬間の写真を撮ればいいのさ。
冴えてるぜ。

マンションの5階を道路の向かい側から望遠レンズで狙う。

1階の怪しいバー(絶対マネーウォッシュしてる)からは用心棒見たいのが入り口に出て来て僕をうかがっている。
別にあなたたちを撮ってるわけじゃないんだけど、、、
確かに僕、めっちゃ怪しいね。

あなた方より、怪しいかもね。

でもネズミに腹はかえられない。

望遠レンズを4階に向け、何か動くものはないかと狙い続ける。(気分は刑事、いや動物写真家か)

しばらくして、、
何かが動いた気がする、、

小さなものが壁の隙間に出たり入ったりしている!

出たな、チュー太郎!
カシャカシャ、カシャ!(気分はパパラッチ)
よし、撮ったぞぅ!

早速、画像を確認。
最大の大きさにしてみると、、、、

ほら、チューが写ってる!!
ん、いや、よくみると、、、チューじゃない、、、、
これは、、、チュンだ!チュン子ちゃんだ!

なんと
スズメでした。

しばらくは、それを信じられないけん。
えー、えー、スズメ?
なんでスズメがあんな大きな音を?


(あとでよく考えたけど、スズメがトタン板に触れる音が、壁の隙間で反響されるのだと思います。)

なんだか、とっても、とっても拍子抜け。

ネズミだ、ネズミだって騒いでたのも恥ずかしくなってきた。

だってねー、一文字違いだけど、チューとチュンじゃねー。
印象に大きな違いがあるよねー。

でっかいドブネズミみたいのが天井裏を這いずり回ってる映像と、
可愛いスズメがこじんまりとマイホームをつくってるのとじゃ、
破壊力が違うよねー。

まー、
スズメならいっか、
さっ、帰って寝よ。

その日からぐっすりと眠れるけんでした。



4月

いつの間にか、春が来る。来ていた。


結構よく人に会った。
閉じる生活を目指していたのでめずらしい。
だいぶ自分のペースが確立されてきた気もするし、そろそろ開くことがあってもいいんじゃないか、と思えています。

○クリスティーネの庭
僕らの税理士さんクリスティーネのベルリン郊外のお庭へ。
いやーワイルドガーデン、なんとも癒される。
話が盛り上がって、来年からは僕らも庭の一角を借りて好きなものを植えよう!ということになってます。
立派なバーベキュー場もあるし、パーフェクト。
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そんな中、クリスティーネお気に入りのシジュウカラが巣を作っている巣箱で事件が。
せっせ、せっせと餌を運ぶ両親、
がちょっと留守にした一瞬、
どこからかアカゲラが飛んで来て、巣箱の穴に顔を突っ込んでゴソゴソしている。
みんなが、えっ、えっ、と言っている間に顔を出したアカゲラのクチバシにはなんとヒナが。。。。
アカゲラさんはヒナをくわえたままどっかに飛んでいきました。

クリスティーネはしばらく、キツツキショックに呆然。
かわいそうだった、、、。



○蹴鞠
リフティングボールという小さな(直径12センチ)サッカーボールを買いました。
走ってるだけじゃなく、もう少しスポーツらしいこともしたくって。
夕方、ビールの前に公園で練習してます。今のところ、あやちゃん9回、僕は40回くらいです。


○ライクスミュージアム。
オランダ、アムステルダムにある国立美術館です。
手塚さんから紹介してもらったキュレーターさんが、僕の作品を気に入ってくれ10月から展示することになりました。誇りに思います。


○ロンドン
3月まで香港彫刻につきっきりだったけど、やっとまたロンドン彫刻に取り組み始められる。嬉しい。
札幌の東興株式会社さんに特注の台座もつくってもらいました。

この彫刻には自分の持てる力すべてを注ぎ込んでみたい、と延べ2年間に渡って取り組んできました。

写真は岩元大介さんです。

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3月

○香港へ。

前日に予約しておいた大きなタクシーが迎えに来ない。
ほんとベルリンらしい。
電話しても、しらーっと、じゃぁ今から行くよ、だって。
でかいバンじゃないとだめだからねっ、としつこく言ってるのに来たのはバンじゃない。
こんな大きさのじゃ、載るわけないじゃん、
と思ってると、荷物だけ無理矢理載せ、助手席に彩ちゃん。
いや、僕は?どこに?

仕方ないからタクシーの床に転がされ、その上に彫刻を。あべこべだ。
運転手さんも、こんなの初めてだ、と運転中ずっと笑ってるしね。
苦しかった。

それでもなんとか香港に、そして宿に着く。


○アトリエ訪問
ふっふっふ。なんと言っても今回のハイライトは、、、
アトリエ訪問!
僕がひそかに尊敬している(ばれてるかも)美術家のアトリエを訪問させてもらう。
作家としての姿勢が、何よりも勉強になる。
何から何まで新鮮、そして僕の知らない広い世界があることを知れました。
超えるのは無理かもしれないけど、、、次はどっかの展覧会で一緒になれますように。


○ギャラリー巡り。
世界のトップギャラリーが集まりしのぎを削っているここ香港。
つくってもらったリストを元に、それらを肌で感じる。
もう、ビジネスの桁が違いました。
だからその分、みんな生きるか死ぬかの本気。
甘さなんてあったら、一瞬で喰われてしまうんだろうな。


○トレッキング
さあ、これだけアートを観たんだから、もういいでしょう。

飛び出せ、海へ山へ、
トレイルランをかじったり、
砂浜でチャプチャプしたり。
もう最高!
3日くらいは都会から逃げました。


でも南国の日射しは北海道生まれの僕には強過ぎる。
日焼けで皮膚がずるむけ。
脱皮中の蛇みたいです。(そうチャドさんにバカにされた)

そう、辰年の僕はここ香港で蛇から龍に生まれ変わるのです、、
??
さなぎから蝶だったらわかるけど、
蛇の成虫って龍だっけ?


○エイプリルフール、
に香港で彩ちゃんがついた嘘。
ターゲットはゆうきとゆきこ。
熟考を重ねた彩ちゃんが選んだのは、、、、

「アートフェア会場でデーモン小暮を見たよ!」

という、どうしようもない嘘。

よりによって
そんなしょうもない嘘、どうすんの、と思ってたら、
見事に引っかかる、ゆきゆきコンビ。


○アートフェア
そうそう、今回はこのために香港に来たんだった。
僕が今ここ香港にいるのも山本ゆうき君に台北のギャラリーを紹介してもらったから。
ハンクは、とても広いブースを借り、
チャドさん、スペンサー君がフェア中、ハンクをサポートする。
今回は、じっくり一週間彼らの仕事ぶりをみせてもらったけど、
もう5つ星!
とても忍耐強く、かつ的確にお客さんに対応してくれます。
(それにしても山本くんの売れっぷりはすごかった)


最後の晩餐は、香港一という評判のレストラン。
ハンクの上司という方も来ていて、なんか桁の違う話をしてくれました。

いやぁ、なんとか結果も出て、本当に満足できる滞在でした。




# by hecomi-study | 2018-08-27 23:16
2018年 04月 17日

春に向かおう

年が明け、あっという間に2月です。

どっぷり制作です。
3月に香港に行くのでその準備です。
ちなみに今回はアクション映画の撮影だけではありません。


1月、けんだけ一週間札幌へ。

本郷新記念札幌彫刻賞の作品撤去、
そして
札幌でとても大きな仕事をやらせて頂くことになり、そのミーティングと現場視察です。

頼もしい方々に支えてもらい、幸せな野郎です、ぼくは。


○モンベルのズボン。
あまりにも気に入り過ぎた、モンベルのズボン、全く同じのをもう一つ買う。
モンベルは本当にいいメーカーです。
僕なんかは服を1回着ると1週間くらい着続けるのだけど、(着続けるな)
モンベルだけは一向にへたれない。


○2足のスニーカーとサッカーボール。
まだ寒いけど、この歳になってもう一回サッカーを始めようと思います。
ジョギングだけだと、なんだか物足りないし、もともと身体を動かすことは大好きですし。
サッカーシューズとボール(小さいリフティングボールというやつ)、
そして新しく買って気に入ったナイキのジョギングシューズの、全く同じヤツをもう一つ。

やべぇ、いくら何でも買い過ぎかな。
日本はモノがよくて安いんだからしょうがないよな。
あやちゃんになんて言おうかな。
福袋が当った、びっくりした、とか嘘つこうかな。


○帰りの飛行機、
チェックインも終え、
えがったえがった、と歩いていると、
恒例の
谷口様、谷口さまぁ、という声が背後から。

はい、今回はいったいなんでございましょうか!
と張り切っていくと、、、、

「はい、お客さまのスーツケースに凹みがありまして、、、」
けん「はい、凹み彫刻入ってますよ」とは言わない。

「ちょっと大きな凹みがありまして、、、」

けん「はいはい、確かに前から尋常じゃないくらい凹んでます。」
なるほど、最初から凹んでました、ってやつにサインするやつだ。
そんなことならいくらでもしますよ、自分の名前書くだけなんだから。
あなたのシャツにも書きましょうか?



○名古屋
札幌から飛んだは飛んだけど雪で名古屋に一泊足止め。
空港のカウンターで働く航空会社の人は謝まりっぱなしでかわいそうだ。
あなた方はひとつも悪くはない。
悪いのは雪なのにね。
「名古屋は久しぶりなので楽しみですぅ」と言っておく。



○凹みダイアグラミング(diagraming) という新シリーズ。
なんかいろんな、きっかけで辿り着いた、まだ実験段階の作品です。

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○めずらしく彩ちゃんからの指摘。
香港彫刻のじゃばら部分が強すぎるとのこと。

えーまじぃ、いいと思うんだけどなぁ。
でも、村上春樹さんも奥さんに「ここの文章がちょっと、、」と言われたら、もう一度考え直すって言ってたし。

とりあえずやり直してみる。
下の写真がその彫刻です。
はるかに良くなりました。

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○オランダ司法省からウィレムと奥様が遊びに来て飲む。
あの、彫刻はまだ嫌われていないと聞いて嬉しかった。
心配してたんだよな、でかすぎたかなぁ、とか。


○ねずみの復讐。
去年、札幌で一匹のかわいいネズミを手にかけました。
人様に迷惑をかけるのでやむなくでした。
昇天させた後に、遠くに連れてって逃がせばよかった、と後悔しました。(懺悔調)

しかし僕は、巡り巡って、はるか大陸を超えたここベルリンで、その罪を償うこととなったのです。

僕はこれでもとても神経質で、寝ていてもちょっとした音で目が覚めます。
そしてある時から、真夜中の天井裏の奇妙な音が気になり始めました。
最初は人の動く音に聞こえていたのです。(怪談調)
ところが人の発する音にしては違和感がある。
これは鳩が巣をつくったかな、まあ、繁殖期でそわそわしているのかな。
と思っていました。

でもな、音は決まって朝3時から4時の間に聞こえて来る。
鳩だって鳥目だし、そんな時間に活動しないよな。

じゃぁ一体なんだ、、。
上に住んでる人が早朝から腕立て伏せ??いやいや、彼はガリガリでそんなことやるようなタイプに見えない。

もしや、、、

蟹?
な、訳も無い。

トコトコトコ、トコトコトコ、、
という足音、、、

ははぁ、奴らですね。
チューチュー軍団が仇を取りにやってきたのだ!

どうしようか、、
家には入って来ないけど、毎晩うるさいしな。

策はまだないけどどうにかします。



# by hecomi-study | 2018-04-17 01:31
2018年 01月 09日

エゴはひとつにしよう キャンペーン

新年あけましておめでとうございます。
今年も皆様に凹みが訪れませんように。
そして僕には今まで以上に、お手柔らかにお願い致します。(甘やかすくらいでちょうどいいです)

さて、ベルリン凹み本舗、(そんな名前だったっけ?)
今年の抱負は、、

気持ち(時間とお金)にゆとりのあるこんな年だからこそできることを高める、
具体的には、作品展示全般に関わる考え方を、もう一歩進めること。

にします。

ありゃー、けん坊が真面目なこと言ってる、頭でも打ったんじゃないか、、、という声が聞こえていますよ、みなさん。

大丈夫です、頭は痛いけど二日酔いだと思います。

それでは、2018年も張り切っていきましょう。




年末。
さて、今年も残りわずか、
やり残したことをやりきるのか、
それとも新年に力を蓄えるのか。

はたまた、いつも通りチャラチャラ暮らすのか、
悩みどころですね。

どうしようかな、
来年に向けてチャラチャラしたいとこだけど、だけど、着実に準備したいです。
今だからできることがあるはず。

2018年は、なんだかゆっくりできるのかな、くらいに思ってたけど、40歳前半働きざかり、そうはいくはずもない。当たり前だ。
望むところだ。いろんな展示に挑戦してみたいです。

さて、11月、と12月。

○札幌滞在
11月に札幌に帰る機会がありました。

2週間ほどですが、しっかり楽しんできました。
それにしても札幌って大都会ですよね。(けっこうみんな知らないけど)
一応、日本に属していますが、日本の中でもアジアっぽさがない、北ヨーロッパに近い気がしています。(特に自然はそっくりそのまま)アジアからの
観光客もそれを目当てにやって来るんだろう。

ちなみにあやちゃんの夢は北海道独立、本気でいろいろ可能性を考えています。だって十分やっていけそうだし。
もちろん独立の際は彼女が大統領、という風に進めています。
念のためですが、、、縁の深いカタルーニャに影響されたわけではありません。

札幌いいとこ箇条書き。
○その中でも特に食べ物のレベルがすごい。(はぁ、おいしいです)
○老若問わず女性が綺麗。(これは日本のいろんなとこから来た人と話しても一致します、日本一です)(札幌に来たことが無い方は来てみればわかります)(それに比べると我らが男性陣は、、、、、すみません、もうちょっと頑張ります)
○自然が身近。(地下鉄で原始林に行けるんですゼ)
○運転が安全。(これはもう、札幌の冬と密接に繋がります。雪道の怖さを知っているのでみんな運転が穏やか)
○雪景色の美しさったら。。。(言えることはありません。体験してください)雪の反射で明るいし。
○地下街 こんなに地下街が発達してる街って他にあるのかな?
○ずるい人が少ない。
○やさしい友達が遊んでくれる。
○女性が美しい。あ、これもう言ったか。
○う○ちが落ちてない。(ベルリンでは10mおきにほぼ例外無く配置してあります)



あまり好きじゃないところ箇条書き
○雪道は走りづらい。
○碁板の目の道路は便利だけど、ワクワクはしない。
○空港が微妙に遠く感じる。(電車の本数が少ないので座れないし)
○知人に会う可能性があるので、調子に乗ったことはできない。
○冬に適当な靴を履いていると、これ冬靴?って怒られる。(ちゃんと歩けてるからいいのに)



○圧力鍋。
親戚の福永さんに
なんと圧力鍋をプレゼントしてもらう。
なんとかベルリンまで運び、
さあ、料理だ。
初使いは、牛タンでした!
これがうまい、ひと味違う。
その後もぶっ続けで酷使しています。

毎日の買い出し、節約、食料品の使い回しも楽しく、
彩ちゃんにも手を出されたくないくらいです。
気分はすっかり主婦なんです!


○ネズミ騒動。(米騒動?)
テンポラリースペースで制作中のMさん。
彼女の作品素材は稲穂。
ところが毎朝来るたびにその並べてある稲穂が乱れ、お米部分がなくなっている、という。

まー、これはあいつだべや、ということで早速、
彼の(ネズミです)侵入経路を特定する。
ネズミの気持ちになって考えればけっこう簡単です。

ところが、、
Mさんが買ってきたネズミ取り器とトリモチシートになぜか興奮したけんは、
大はしゃぎ。しまいにはちょっとイスに置いといたトリモチシートの上にがっつり座ってしまったとさ。
やっちまったっ

もう塾長も、Mさんも、「大きなネズミがかかった、」と大喜び。ひどいですよね。
ズボンにびっちゃり、びよーんと伸びるトリモチ。
まだ何回かしか履いていない、プーマのお気に入りのジャージ。

とれないし、ズボンを脱いで過ごすしかないので、股引姿でウロウロしてました。
(ちなみに帰りはMさんに車で実家まで送ってもらいました。ただいまー、と言って真冬に股引で帰ってきた40代の息子を見て、父はただ何も言いませんでした)
(「こいつなら何があってもおかしくない、」いや、「あほか、」くらいに思われているのでしょう)

さて話しをネズミに戻します。
侵入経路と思われる位置にねずみ取り器とトリモチシートを仕掛け、仕上げにおつまみに食べてたチキンウィングの骨でも放っておく。
あとは一晩寝てればいいのです。

翌日、案の定、「けんちゃん、なんか変なの入ってるぅ」と電話が。

ほれ、みたことか、と早速回収に出かける。
着いてみると、まぁ、かわいいヤツがかかったな。
有機栽培のお米をたらふく食べたのか、まるまる太って毛並みもいい。

僕が近づくと、いっちょまえに威嚇の声をあげる。
でもその後、声音を変え「勘弁してくだせぇ、お代けん様ぁ、おねげぇしますぅ、もう悪さしませんから」と言っているのもよくわかる。

いやーこんなかわいいのと遊んでると、情が移ってしまう。
その前に、始末させてもらいます。

一番、苦しまないで済む、氷水の中での凍死作戦。
眠ーくなっていつのまにかお亡くなりになる寸法だったが、
けっこう苦しめてしまった。彼の最後は、苦しそうにもがき、ねずみ取り器の檻をガリガリかじって、口元から血を流していた。

ごめんごめん、恨むんなら恨んでくれ。
いいよ、今年はいいことありすぎたし。



○恒例ピンポンパンポーン
さあ、ベルリンに帰る飛行機。
空港でボワーンとしてると、はい、いつもの、
谷口さま、谷口顕一郎さま、○番ゲートへお越し下さい。

はー、もう慣れ過ぎて何とも思わない。
いつもの荷物チェックみたいなもんだ。
というか、飛行機って言うのは呼び出されるものなんですよね?

「はーい、今日はいったい何でしょうかー!」
と張り切ってカウンターへ。

担当の女性「あの、大変申しわけないのですが、、」
「お預かりしたお荷物のサイズが、、、規定より数10センチ大きいのです。」
けん「そうですよね、明らかに大きいですよね。」(だって小さい彫刻5つと、圧力鍋が入ってるんですもの)
担当の女性、恐る恐る、「そこで、お荷物に超過料金が発生してしまいまして。。。。」

けん (しらーっとチェックインはできたけど、やっぱりばれたか)「そうですか」

担当の女性「料金は70ユーロ、日本円で9千円となってしまいますぅー。」

けん「了解ですぅ。今払っちゃっていいですか?」(こんな値段でこの大きさの箱を運べるなら安いもんだ)(150x90x40cmくらい)

担当の女性「もちろんです。本当に申しわけありません。」

けん「いえいえ、申し訳ないのはこっちです、いつもこうなんですぅ、わざわざ来てもらってお手間をかけました」

よかった、よかった。

空港で追加料金を請求されて、えらそうにごねている方々をよく見るけど、
僕は正直、ああはなりたくない。みっともないし。
荷物には規定があってそれを超えているのなら、弁解の余地はない。
とても簡単なことなのにね。
そんなことにエゴを通して満足してるくらいなら、
ただただ、一番大事なこと、自分の作品にだけ、エゴを通して生きていたいです。(それが一番難しいんだけどね、まだ全然できません)

昔から、
ルールとは破るもの、という哲学で生きてきましたが、えへっ、
今はルールとは守るものだ、ということを学んでいる途中です。
(ちょっと前から学び始めた)
そしてそのルールが、自分自身をも守ってくれる局面があるのだとウスウス感じています。


○ベルリンの12月
みんなクリスマスに向けてそわそわし始めます。
中旬ともなると、クリスマス休暇をとり始める人も増え、
まわりも静かになってきます。
ベルリンに住んで10数年になりますが、僕たちはこの時期がけっこう好きになってきました。
なんと言ってもあちこちからの連絡が極端に少なくなります。電話もメールも。特に中旬を過ぎると一般の仕事は極度に進みが遅くなります。
というか仕事になりません。
そりゃそうだ、だってみんな居ないんだもの。

そう、こんな時はただ黙って、自分の仕事に集中すればいいのです。
というか集中できる数少ないチャンスなのです。

ということで、優先事項をさしおいて、

途中までやって1年以上ほったらかしてあった大作に再度挑んでいます。
(去年のロンドンのアートフェアに出す予定だったけど、ギャラリーからそんなでかいのいらない、と言われたやつです)
久しぶりに各パーツをみたら、よくここまでやったな、という感慨が生まれた。すでにものすごい作業量をこなしてたんだな。
ここまでやってたんなら、最後までいってあげないと。
最近はがつんとしたの作ってないし。


ふと考えてみると、展示の予定が全くない作品を、思い切り、半年でも1年でも好きなだけ時間をかけて納得のいくまでつくる、ということは今までやったことがなかったかも。
いやー、これは危なかったな。これじゃ、自分の作品が秘めている可能性に自分でふたをしてるようなもんだ。(ちゃんと賢くやれる人もいるのはわかりますが僕は違います)
今までは、そんな気持ちのゆとりもなかったし、まぁしょうがないけど、今回、今回だけは、この子については思い切りやってみたい。今、それをしないと何かを失う気がする。。。。

というようなことを彩ちゃんに話したら、
「よし、その言葉が聞きたかった、あたいが他のやつを片付けてやるき、あんた、自分のこと、しっかりやんな!」
というようなことを言ってもらった。(表現はちょっとねじれてるけど)

そうですか、
いいんですかい、
じゃあそろそろ、
ほんとの芸術ってもん、つくってみっか。

写真はロンドンの街シリーズ パート3
これを3倍の大きさにしたものを制作しています

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# by hecomi-study | 2018-01-09 01:53
2017年 11月 04日

彫刻が落ちるときの音って知ってますか?

11月でしょうか?
夏時間も終わり、ベルリンは16時でほぼ真っ暗。
滅入る季節の始まりです!皆様、気をつけてくださいね。
(凹みなんてものをやっているので、僕はこういう季節はけっこう得意だけど)

○ロッテルダムの個展搬出。

ひどい宿。(ミリアムが予約したんだけど、要はただの○れこみ宿)
ひどい天気。(涙がにじんでくる風でした)

でもいろんな人に会えて、
ひとつ、実感を持って確信できたこと。

いいものをつくる。

これだけが美術家にとって全てだということです。

いいものさえあれば、僕なんかいなくても、(いない方がいいことの方が多い)、作品が勝手に歩きまわるんだな、と。どんな宣伝なんかより効果的ですよ。

厳密に言えば作品は歩きまわらないけど、それを観た人達の心を捉えることが出来れば、その人達が感じた紅葉、、高揚は想像もつかないところにまで運ばれていくのです。本当に実感しました。

だけど、
いい作品さえつくればいい、とは言ってみるものの、それは想像よりもはるかに、いや、美術家にとってはどんなことよりも難しいことです。
いろんなそれに反対する物事や意見に振り回されるし、(最近はもう大丈夫だけど)

いい作品をつくるには恐ろしく時間がかかるし、
まず自分という手強い敵になかなか勝てないし、

それにもめげずに、
いい作品さえつくればいいのだ、と、ただそれだけを信じて何年も何十年も進み続けることは、、、、言葉は悪いけど相当のバカにしかできないんじゃないかな。

幸い、僕にはその類い稀なバカさがしっかりと備わっておりまして。

いろいろと慌ただしかったので、今、オランダから戻ってやっと得た静かな時間、早くつくりたいな、とただ思えています。


9月と10月

やっとけりがつきました。
なにかって?
今年の展示予定を無事こなせたようです。

今年はあちこちで個展を7つやりました。(規模、形式は様々だけど)

その最後の3つがとんとんとん、とやってきて
でもなんとか無事に始まりました。

○9月、ベルリン個展。
住んでいるのだけど、ベルリンで作品を露出することは少ない。
個展は2010年以来かも。
どうしてだろう、
いいのです、この街では、死んだふりをしとくのです。

さて会場はベルリン郊外の病院。
牧歌的な風景の中にあるし、
搬入日(オープニングの日)はピクニック気分。
お重に豪華なお弁当を詰めて、
秋にしては暖かい日射しの中、のんびりと病院へ。

写真20点と、彫刻6点、
前もってアルミンに作品も運んでもらってたし、
まぁ、2時間もあれば余裕でしょ。
ってな感じで。

いやー、
ひどい目に遭いましたね、120%自分の責任だけど。

展示会場の壁は釘等一切打てず、天井からの展示ワイヤーで作品を吊るのだけど、
まーっ、これが難しかった、し、ハプニング続出。(忘れたいので書きません)
12時から始めたのだけど、最初の一点を吊るのに1時間近くかかった。
(オープニングは16時半からです)
あれ、これちょっといくらなんでも時間的にやばくね、、?
けん、あや真っ青、冷や汗。

しかもこの廊下、すごい人通り。(どこかが不自由な方、オペに向かう外科医さん、もしくは急患の方々なのでめっちゃ気を使う)
いやー、展示場所の下見を日曜日にした僕らがバカ過ぎた。(日曜日は人っ子一人いませんでした)

二人とも泣きたくなったけど、男の子なので、、、?
とにかく超フル回転。

やっとのことで最後の作品を据えたとたん、
最初のお客さん、みきさんと手塚さんが来てくれた。
時計をみると16時32分くらい。

いやー、これだけてんぱったのは久しぶりでした。


○9月、オランダ個展。
こっちもまた、ヘロヘロでした。

搬入前、
二人とも、原因不明の風邪。
UPS(作品を運んでくれる運送会社)が箱を取りにこない。(こんなことは一度もなかった)
飛行機が遅れる、深夜1時にチェックイン。
スーツケースが壊れる。
送った彫刻のパーツが曲がる。
頼みの綱のフイドもひどい風邪。
マンハイムのセバスチャンから送ってもらった、出品予定彫刻が届かない。
ミリアムとの喧嘩、だって掃除が全然なってないんだもの。
まあ僕も謝ったし、彼女も謝ってくれた。

滞在期間中、常にひどい天気。
楽しみにしていたホテルニューヨークが満席。
宿に電話の充電器を忘れる。

なんとメインの吊り彫刻が落ちる。しかも2回。2カ所壊れる。
重い彫刻が落ちる時の音って、けっこうゾッとするものですよ。
文字では表現できないけど、2度と聴きたくない。

1回目は、彫刻を吊るワイヤーの根元のフックごとごそっと抜け、
ドーーンっっっと落ちた。

これはやばい、ということで、フック、ワイヤー全て交換し、もう大丈夫!
我ながらいい出来だ、ちょっと試しに引っ張ってみようかな、とグイグイやってみるがびくともしない。
次にぐいんぐいん揺らし、そして、「あやちゃん見て、こんなに強いよ」と言った瞬間、ドーーーンっっっと落ちた。

あやちゃんも。。。。「んもーーーーぅ!」とあきれ果てるしかなかった。

仕方ないので、
ミリアムの夫、フイドと吊りのワイヤー構造を検討する。

けん「いやいや、そんなことしなくてもこうでいいんだよ」

フイド「いやいや、力学的にここにかかる重さは彫刻の数倍になるんだよ」

けん「そんなわけはない、僕の考えでは、ほら十分強いんだから。今まで何度も吊ってきたんだから。」

フイド「ふー。けん。わかったよ、こんなことは言いたくないけどね、僕は大学で教えていてね、、、しかもその専門はまさに、こういう場合の吊りの力学なんだよ、その僕がこう言ってるんだよ。」

けん えーっ、超専門家じゃん。よくこういう人にえらそうに講義してたもんだ。

なんだかとても恥ずかしくなったけんは、大人しくフイドの意見を取り入れましたとさ。

後からミリアムに聞いたけど、フイドは物理の学部長で、一度に600から900人の生徒に講義する、大先生らしい。

後日、丁寧に吊りの力学を図面で説明してくれました。

オープニング、
いつ彫刻が落ちるか、誰かケガしないか、とかが急に心配になり、あまり落ち着かないままでした。顔が真っ青です。
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ロッテルダムで数少ない、よかったこと。
宿が完璧、以前泊まったことのあるヨリーンの家。
ロッテルダム一番のアップルタルトにありつく。
日本のラーメン屋が出来ていて、入ってみたけど大満足。
ホテルニューヨークの対岸に新しい飲み屋を見つける。
新しい展示手法にトライできた。
10年来の知人、シャックリーン、アルターさんが来てくれる。


ベルリン
○税理士さん、クリスティーネとのミーティング。
右目の周りを青く腫らした彼女は、「歩いてたらつまずいて転んじゃって、ぶつけたのよぅ。昨日は痛くて全然動けなかったわ。。うふふ、もう私ったら、、ファニーよね(funny)!」
えーっ、いやいやそれ全然ファニーじゃないよ、大変だったでしょ。大丈夫?
けん、あや、なんて言ったらいいかわからなくなる。
ファニーってそういう時に使う言葉なのかな。
どっちかというと、そういうこと言っているあなたがファニーですよ、クリスティーネさん。


8月

みなさんはどんな8月を過ごしましたか。
こちらはというと、
いうと、

ずいぶんと限界値を押し上げられた気がします。

ロッテルダムの街彫刻のトレース、新素材、
宇部は旧吉部小学校の凹み、
ロッテルダムの世界遺産、ファンネレ工場の凹み彫刻、
そして、札幌の街彫刻用の3度目のトレース、
などなど、これら目下取り組んでいる作品に、それぞれ新しい挑戦をこめることが出来ました。
そしてそれらが、ことごとくうまくいっているような。
(錯覚かもしれないので期待はしないでください)

階段を一段、上がろうとしている感じ。
あとはただそれを続けてごらん。

下は宇部、旧吉部小学校の凹み彫刻。かなり気に入っています。
ご覧の通り、風車を意識してつくりました。

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○アジアマーケットで、エビにやられる。
ある日、起きたら、肩がとても痛い。
やーい、四十肩だ、とわんぱく姉さんにいじられるも(なぜか彼女は大喜びだった)
いや、これだけ運動してるのにそんなことはありえない、
と不思議に思っていた。
2日間くらい、原因を考えていたのだけど、、
あっ、あれだ!思いだした!

彩ちゃんと月に1回のアジアマーケットでの買い出し。
うまそうなものがいっぱいあるし、興奮したけんは、
そうだ、彩ちゃんに好物のエビを一杯買ってあげよう、と思い立つ。
袋詰めの冷凍エビが入った巨大冷凍庫に手をつっこみ、これはどうだ、これもよさそうだ、と品定めしていた。
と、大ぶりのいかにもおいしそうなやつが詰まった袋があって、それを引っ張りだそうとする、も重いし、左側の引き戸を開ければいいのに、右側から無理して手を伸ばし引っ張った。でも他のエビに引っかかってなかなか出てこない。こいつらまだ生きてるのか?
今度は頭まで冷凍庫につっこみ、グィッと。

ビキッ!て感じの鈍い痛みが走ったけど、
まあいいや、気のせいだろ、と思うことにした。

そういう顛末でした。





# by hecomi-study | 2017-11-04 01:47