人気ブログランキング | 話題のタグを見る

季刊/凹みスタディ

hecomi.exblog.jp
ブログトップ
2021年 02月 28日

公式ウェブサイト

凹みスタディ号外版です。

2021年2月、僕たちの公式ウェブサイトが完成しました。




2020年春から、準備してきて、約1年間。
時間をみつけては、少しづつ進めてきた、僕たちにとっては一大プロジェクトです。

それは2000年から、20年やってきた「凹みスタディ」を振り返るいい機会でした。


⚪︎きっかけ

この20年、ただすぐ前を見て進むだけ(時にはなんとか立っているだけ)、荒れた水面に顔を出して呼吸することだけで必死だった。

美術の世界にある独特の厳しさも身にしみた。
職業美術家は、作品販売が基本の収入になるのだけど、
それで食べていくことがどんなに大変で、不安定なものなのか。
どれだけの犠牲と我慢を必要とするのか。
たくさんの大切なこと、大事なものを、諦めたり、置き去りにしてきた。


あと、きちんと通用する作品ができない限りは、
発信してもあまり意味がない、
まだ攻めに回るのは早いだろう、という意識があり、主体的な宣伝は必要な分に抑えてきた。


それでもここのところ、 やっとだけど、やってきたことを振り返る余裕が出てきた。力まずとも、凪いだ水面に浮かんでいる自分たちに気がついたり。

転じる機運も高まってきたのかな。


そんな中、前代未聞のロックダウンという事態が起こり、、、
でも、もうメソメソ、怖がってばかりいる僕たちではない。

立て、立つんだ、けん、彩子、ジョー!!

こんな時だからこそ、真価が問われる。
望むところ、
自分たちその真価とやら、きっちり問うてみましょう。

せっかく静かで集中できるまとまった時間が手に入ったのだから、
とびっきり有効に使ってやろうぜっ。

という青春映画のようなきっかけでした。

(自分たちの真価については、、、ノーコメントで)


⚪︎感想
ひとつひとつの作品自体では、まだ人の心を強く突き動かすことはできない、と思っています。本当に。
それでも、この年月、注ぎ込んできた情熱だけは、このウェブサイトからなんとか伝わってくれるのでは。


⚪︎見所
ズバリ、各ページのトップにあるスライドショー(移り変わる写真)です。
数多くの候補写真から、僕が吟味を重ねて選び、順番を練りに練ったものを、彩ちゃんがゴリゴリ(容赦無く)添削していくのを繰り返す手法です。
お気に入りの写真を、何度、泣く泣く没箱に入れたことか。。。

好きな写真、綺麗でおしゃれな写真、そういうものと、見る側に語ることのできる写真は別なんだ、ということも学び、
構成・監修・編集者としての彩ちゃんの才能が花開いた瞬間でもありました。


⚪︎ウェブサイト制作
札幌の美術作家、武田浩志さんに制作をお願いしました。
僕たちの終わりの見えない、しつこい要求に我慢強く付き合い、さらに彼の美学を惜しみなく注ぎ込んでくれました。
僕が凹みを始める前からずっと作品を見てくれて、いろんなアホを一緒にやり、時には諭してくれる、まさに理解者です。


さて、
そろそろ、
ウォームアップも飽きてきたし、
攻めに転じようかしら。

# by hecomi-study | 2021-02-28 23:11
2021年 02月 14日

バイバイ2020年

2021年、明けましておめでとうございます。
今年こそは皆様が、凹みませんように。
翻って僕には素晴らしい凹みが訪れますように。

(今さら新年の挨拶?って声が聞こえます。中国では旧暦で2月12日が春節です。めちゃくちゃ言い訳がましいですが)


さて、2020年は世界が震えた年でしたね。
未だに、なかなか整理がつかないことも多いですが、
その後半を振り返ってみます。



えっへん、6月。

色々なことが動き出している。

世界がいい方向に進みますように。

不謹慎かもしれないけど、街が動いていなかった頃の(3月、4月)静けさが、今となっては少しだけ懐かしい。

(その数ヶ月後、ドイツは結構大変なことになったのだけど、この時は知る由もなかったのであった)




そんな中、あやちゃんが突然、
「私、かぶ、始めたの。」
というから、びっくり。

へぇ
なぜこの時期に株なのか。
いい銘柄を見つけたのか。
なんかニタニタ、
企んだ顔をしている。

ちょっと
ベランダに呼ばれて行ってみると、
新しい植木鉢に、、、、

カブの苗が出ていた。

僕はあまり言葉が出なかったが、、、
あやちゃんはしっかり、ドヤ顔。
なぜ、、、。

女性って。


うっふん、7月、
宇部ビエンナーレ・夏の美術室という企画で、
僕へのインタビューを掲載して頂きました。
子供向けの言い回しになっていますが、あれ、
普段の僕の喋りと、さほど変わっていない、
という事実を突きつけられました。




ここの学芸員の皆様とは、なぜかとても心が通じ、
今でもオンライン飲み会とかで遊んでもらっています。



一転、8月。

1ヶ月くらい、梱包しないで、寝かせておいた(じっくり眺めていた)長崎の街彫刻。
あやちゃんからの助言もあり、週末を使って(平日はキールの街彫刻をやらなくては)、取り組んでみると、、、、

あらま、とってもな、イケ凹に生まれ変わった。

あれ、
なんとなく、
今日は何日だったっけ、
日付はというと、、、、

なんと8月9日だった。
凹みの神様が宿って教えてくれたのかもしれない。
こんな離れたところだけど、黙祷。
届け。



さて、場面は変わり、
と、ある、運気下がりまくりの数週間。

インターネットが突然、繋がらなくなる。
本当にバッツリ途絶えるのです。電話もぶっつり通じません。


さらに郵便事情、
ドイツ郵便さん、大事な展示用ワイヤーがなぜこうも届かない?
だって、配達員さん、近所の家や、お店に荷物を預けていくんだけど、肝心の不在票をポストに入れてくれないのです。
分かるわけないよね。ただ荷物が消えるだけなんです。
しかも、その日はずっと家にいたぞ。



ある日、昼なのに暗くなった。なんだあの異常な雲、、、と思っていたら黒煙だった。
向かいのマンションの屋上からゴウゴウ、これは結構な大火事だぞ。
後から聞いたけど、大規模に修復工事をするのはいいのだけど、土日にプロパンガスを何本も屋上に置き去りにしたのが原因らしい。


何週間か後、(ほんと修理にこれだけ時間がかかるのです)
電話がやっと通じて、
日本に電話をかけると今度は、
父の55年前の足の古傷が、今、再び悪さをし始めているとのこと。
もう数ヶ月日本に帰ることはできないのでどうしようもない。
ドイツから入る場合、
札幌まで行く国際線は皆無、羽田や関空などからの国内線、公共交通は使っちゃだめ、というルールになっているのだ。
どうすりゃいいってぇの。
(初夏に帰る予定だったけど、飛行機は全てキャンセルになった)


お風呂にお湯をためて気がついたのだけど、上下水道ともに、砂が混じってるじゃない。ザラザラ。


もう、信じられない。ここ、一応、先進国の首都の中心部だぜ。



国税局の監査。
ランダムに選ばれるらしいが、
見事、その対象に抜擢される。
ついてねー。

でも悪いことなんてなんもしてないし、全然大丈夫。
逆に外国人として、
誰よりもちゃんとやらないといけない。
そう言い聞かせてきた。

こういう時のために税理士事務所とともに二人三脚で歩いてきた。

どれだけ、ちゃんとやってきたか、やっと見せられる。
えへん。

なんて思っていたら、

ふむふむ、ニューヨークのポロック財団さんから頂いた奨学金、
ふむふむ、これは課税対象にはならないぞ、、、
ふむふむ、いや、実はなるのですって!!

えーーー、まじ?

これには税理士さんたちもびっくり、
状況が複雑らしく、
プロでもみんな知らなかったのだから、しょうがない。。
もちろん、払うべきものは払いますよ。わたくし。
さて、いくらの追加徴収だい?

⚪︎ ⚪︎ ⚪︎ ⚪︎ ⚪︎ ⚪︎ ⚪︎!
えー、
えー、払いたくない、わたくし、はらいたくないですぅ、そんなおかねぇ。

おのれぇ、法律め。

アビガン打ってやろうか。



あっはん、9月。

徐々に運気が上っている。

彩ちゃんのヴィザ、成功!
モンドリアン財団、成功!

9月4日、
全て(6箱)の箱を送り出す!



日程が延期になっていた、
オランダ、ライデン市のシーボルトハウスでの展示。
ミュージアムのスタッフが優秀だし、
1.5日間の予定が、0.5日で完了!
素敵なディナーにもありついて、
やっぱりオランダはいいなー。

バイバイ2020年_a0144713_22204140.jpg
バイバイ2020年_a0144713_22232253.jpg

帰ってきて次の日にキールへ。

キール市立ギャラリー
入念に準備していたので、3日間の設置予定が、
1.5日間で完了!
そういう設置の要領については自分たちの成長を感じることができている。

さぁ、そうやって自分たちが生み出した時間、、
どこに行くかというと、、、
海だ!!
二人、イソイソとお弁当(パン)を買って、
路線バスでレッツゴー。
街の喧騒もコロナも置いていく。

バルト海岸を裸足で歩く。
波と風の音で、体の中が、シャワシャワ、洗われていくみたいだ。
張り切って、砂浜ランニングまで。 

ふぅ、これで今年の山は越えた。
ちょいと密でした。

会場のエントランスホールに展示した、キールの街の形彫刻
バイバイ2020年_a0144713_22233973.jpg

あとは、
台北のアートフェア、
パッとつくったら、
パッといいものができて、
パッと送った。

そしたら、
パッとは売れず、
結局
いつまで待っても売れなかった。。。

パッとは、、、
忘れられない、、、。



おっほん、10月、ベルリン
あやちゃんと、来たるベルリンでの展示、どれ見せよっか?
みたいな話になり、
2008年から取り組んできた彫刻を久しぶりに倉庫から出してくる。
2012年までかけて、ハンブルグ、ロッテルダム、大阪、バルセロナ、シカゴのギャラリーで観せたのを最後に、(なぜか全てその国第2の都市、そして港町)ずっと倉庫に眠っていたやつ。

久しぶりに出してあげたら、
まぁ、彫刻がキラキラ大喜びしているのがわかる。。
わたくしぐらい、気がふれてくると、彫刻と会話ができるのです。
(会話という名の幻聴?)


よっしゃ、あんたには、最高の展示方法を、見つけてあげよう、
ということで
ああでもねぇ、こうでもねぇ、と
粘っていると、1、2週間後、

その粘りが最高の出来栄えとなってくれました。
僕の代表作品の一つだろうな。

バイバイ2020年_a0144713_22235673.jpg


昨シーズンまで着ていた、高校生の頃に買ってもらったダウンジャケット。
日本製で、一向にへたらないので、もう30年近く着たことになる。
さすがにそろそろ、今風なのが欲しくなる。


吟味を重ねて、
新しく当たったのは、ゆ⚪︎黒のダウン。
いやー、このクオリティとデザイン。
そしてこのコストパフォーマンスは、素晴らしいです。
(別に安さを求めたわけではなく、デザインのみで選んだのだけど)

鏡を見て大満足です、シュッとして見える。
(ただ着る機会が全然ない、

要はね、お兄さん、

いい服を欲しがる前に、お前の体を仕上げろ、
速く走る高級車を欲しがる前に、お前が速くなれ。
高いランニングシューズを欲しがる前に、自分の足の裏にその機能を宿せ。
いい調味料を揃える前に、たくさん運動をしろ、
いい酒を飲む前に、たくさん運動をしろ、
それだけで味は1.5倍増しだから。

最近はそんなのをモットーに生きている。

縄跳び、ジョギング、サッカー、ヨガ、懸垂、プランク、
などなどを取り入れ、変な話、もうコロナ前よりも健康なんじゃないか。
タバコだって吸ってたことさえ、忘れてしまったし。(もう少しでやめて2年)

と、ここまで、気分良く書いたところで、

なんだか、煙たいぞ、
俺、吸ってねえぞ、

キッチンで煮詰めていた、
今夜の献立、豚の角煮の鍋底を真っ黒に激焦がししてしまった。
ガリガリとナイフで焦げを削っていく。
ふう。
前の日から、丁寧につくっていたのでがっくり。
煮卵7個も全滅か。。。

全滅の刃。

なんちゃって。

そんな、鬼しょんぼりしているけんに、
あやが一言、

「大丈夫だよ、たぶん香ばしくて、逆に美味しいよ」

「炙りチャーシューみたいになるんじゃない」
ですって。

優しい、、、

女性って。



そうそう、あのキールの街彫刻、

あやちゃんが粘り強く素晴らしいプレゼン用書類をつくってくれて、
ハンブルグのギャラリスト、みきさんが的確なオーガナイズをしてくれて、

キールの市立美術館に、ずっと、とどまることになりました。
こーんな風にぶら下がっています。




かっくん、12月、
ベルリンで予定されていた展示が、延期の末、中止。
搬入もすでに終わって、最高の彫刻、(例のやつ)が設置されていたのだけど。

そして、ドイツも例にもれずロックダウン。
みんなクリスマスを楽しみに生きているような国民性なので、本当にかわいそう。
可能なら僕の楽しみを分けてあげてもいいよ。


さらに変異種たるものも出てくる始末。
あちゃー。


それでも、美術家という職業に限って言えばですが、
ここまでくれば、あとはこの騒動に振り回されず、自分のやるべきことを淡々とやってきた人間が、勝ち残っていくのだろう。

ま、僕の人生、そもそも変異種みたいなものなんだから、
何か、文句を言えるほどのものでもないし、
実際に何の文句もない。

置かれた状況に、ヒーヒー嘆いて、その責任探しをする前に、

自分で選んだ職業で、自分で選んだ移住地で、自分で選んだ環境でしょう?

ならばそこに生じたリスクも100%自分の責任、全て背負うんです、それが大人というものですよね。

はーい、その通りでございます。

正論、言うのは簡単でーす。

でも、異種でも人間は人間、
ついつい、ごねたくもなるのです。

さぁ、今夜も、ゴネゴネ、一杯行こうか。








# by hecomi-study | 2021-02-14 22:28
2020年 05月 26日

オーロラとやさしさ(無いものねだり)てへぺろバージョン

さて、春もすっかり馴染み、
これからは少しずつ夏に向かっていきますね。


3月の香港、東京のアートフェアが中止になる。
新しい試みの発表機会でもあったし、
こんなこともあるんだ、とは思った。
でも、
まぁ、真っ盛りだし、しょうがない。

もっともっと、作品制作に時間をかけたい時だったので、
ちょうどよかったのかもしれない。
そう言い聞かせておこう。

アートフェア用の彫刻、
何が新しい試みか、わかるでしょうか?
オーロラとやさしさ(無いものねだり)てへぺろバージョン_a0144713_00274783.jpg
目の玉をつけてみましたー。




マンハイム個展。
本当にこんな中やるのかヨゥ、と思ってたけど、
3月6日無事にオープニングを迎える。
すでにコロナがドイツに上陸し、いよいよ猛威を振るい始める数日前。
それでも、結構たくさんのお客さんがツラ〜としてやって来てくれた。
人によっては、すごく近づいて(30センチくらい)話し込んでくるので、こっちが怖くなる。
でもこんな状況を一緒に乗り越えることで、ギャラリストのセバスチャンやヤンとも随分と心が通い始めた気がする。


移動の電車とかも、なんとなくざわついてて気を使うし、すっごく疲れた小旅行ではありました。

写真、マンハイムの凹みから作った彫刻
オーロラとやさしさ(無いものねだり)てへぺろバージョン_a0144713_00290993.jpg


フィンランド。
さぁ、ベルリンに戻った翌日、
今度はフィンランドへ出発!
こんな時期に大丈夫だろうかと思ってたけど、
こっちもみんなツラ〜としてて意外。

今回は、オーロラを見る、それだけの旅。

フィンランドの北の果て、なーんにもない、ラップランドに5日間も滞在する。(長いし絶対見れるはず)
あと、ヨーロッパでの運転とレンタカー、両方デビュー。(とてもうまく言った)

氷点下の夜に、凍りついた湖の上で星空を眺めながらフィンランドウォッカを飲んだり、
フィンランド風サウナの後、裸で凍てつく外に出たり、
天井ガラス張りのコテージでオーロラを待ったり、
歩くスキー、人生初体験で転びまくったり、
美味しい郷土料理を、もりもり頬張ったり、
雪にズボズボ埋まりながら行軍したり、


こんなに楽しく、おもしろ可笑しく、旅行したことが生まれてこのかたあっただろうか。旅をしてまたここに来たいと思えるのも久しぶりだ。

なーんにもない、と思っていたこの地、ラップランド。
でも実はぜーんぶ、あったのかもしれない。

そして美しい星空や、月明かりに恵まれて、、、

これはある意味、奇跡的に、
オーロラ、
見れませんでした!
(明るいと見えないそうです)

てへぺろ。

(使い方を間違えている気がする)
オーロラとやさしさ(無いものねだり)てへぺろバージョン_a0144713_00305632.jpg




ベルリン。
さて、コロナ渦。
ふーぅ、それにしても困ったものだ。
なんだかねぇ。

誰を責めたって仕方ないんです、こういう時は。(いろいろなメディアさん)
みんな、一生懸命、それぞれの人生で初めてのことに必死で、手探りで対処してるんだから、
もう責任探しや、間違い探しとか、煽ったりとか、ギャーギャーとか、しなくていいんじゃないかな。

そんなくらいなら、初心に帰ってもう少しだけ自分を見つめ直すとか、
自分探しをしてみる方がずっと意味があると思う。

もういい加減大人なんだから、パニックは各自、自身の中で解決できるようになりたい。

といっている僕こそ、スーパーにトイレットペーパーが2週間ぶりに入って来たときに、
店内をダッシュして店員さんに怒られている当本人です。

てへぺろ。

(こんな風に使いたい)



そんな中、細菌の僕は、、、、、、

いや間違えた、

最近の僕たちは、
山にこもった隠者のように、広島と長崎の街彫刻に取り組んでいます。

夏にオランダのライデン市で始まる、原爆をテーマにした展覧会に出品依頼されたものです。

ただ、その悲惨な悲しい歴史を表現したい、思い起こさせたい、という気持ちはありません。
両市が奇跡的に成し遂げた、見事な復興、その過程には想像以上の苦しみと、
でも、そこにはまた、希望に向かって進んでいくという活力もあったはず。
現代の広島と長崎の街の形をモチーフに、
観る人にそういった活力や何らかの明るい熱を感じてもらえる彫刻にしたい。

両市の経験、ゼロからの復興の苦労、努力を思えば、
こんな暗いご時世でも、何だか勇気付けられる。

いや、正直、何度も勇気付けられています。

っていうか、それに比べれば、
まだまだびくともしません、できません。

人間ってやっぱり本当は強いよな、
なんだかんだ言っても人間っていいもんだよな、
と思えている自分に気がついた。

このパニックが落ち着く頃、
世界は今より素敵で、やさしくなっていると思う。

少なくとも僕はやさしくなれそうだ。





バイバイ、四十肩。(あやちゃんの献身のおかげです)
慌ただしくて、忘れていたが、いつの間にやら四十肩が治ってきた。
もーう絶対になりたくないし、他の怪我も嫌なので、ぜーんぶひっくるめて徹底的に鍛えてやる。
覚悟しとけよ、僕の体!
と、、、
張り切ってましたが、
肩の時期も考えず、無理して懸垂してまた痛くなる。
というオチです。

あとベアフットランニング(裸足か、極めて裸足に近いクッションなしの靴で走ることで足が本来持っている野生の機能を取り戻す)を始めてみて楽しくて、わーいわーいとスピードを上げ、、、、
あれ、あれ?

やっぱり足を痛めました。
(最初はスピードを上げるなと、あれだけ店員さんに忠告されたにもかかわらず)(牛乳をいっぱい飲んだら数日で治ったけども)(なぜか彩ちゃんだけは、この裸足のような靴にとても早く慣れてしまった)(野生的?)

あと今年から初めて花粉症になり、
痒くて目をいじってるうちにものもらいができた。
ちぇっ、よくもまぁ、次から次へと支障が出てくるもんだ。
やい、やい、左の目ん玉、アビガンでも打ってやろうかっ。


へへへ、とは言っても、
春で
気持ちよくて、
ボワーンとしてきて、
お花も綺麗で
何だかどうでもよくなる。
いやー人間って弱いねぇ。
いやーお酒はうまいねぇ。


やべ、ここらでひとつくらい意志の強そうなところを見せておかねば。
(彩ちゃんの両親に読まれたらかっこ悪いし)

なんかあったけな。

そう、タバコをやめて一年が過ぎました!
去年の4月1日から始めたのだけど、(どうみてもエイプリルフール)
嘘にならなくてよかった。

何がいいって、まあ楽チン。タバコのことを考えずに済むっていうのが一番大きいかな。

こんなストレスの溜まる時世に、一本も吸わずケロッと乗り越えられたのだから、もうこれからも大丈夫だろう。


本当に嬉しいな。こんなに嬉しいとは思わなかった。

いい夫でしょう?

# by hecomi-study | 2020-05-26 00:43
2020年 01月 02日

放蕩トナカイ達の帰還



あけましておめでとうございます。
今年2020年も皆様に凹みが訪れませんように。
放蕩トナカイ達の帰還_a0144713_00035690.jpg

新しく僕の家来になった8匹のトナカイ。
クリスマスまでに我が家にやって来るはずだったのですが、何せ到着が押しに押し、こうして新年の挨拶をすることになってしまったのです。(わかっていますよ、今年はネズミ年)

うん、失礼な言い方だけど、この軍団、確かに、あまり、有能な、機敏そうな顔はしてませんよねぇ。いかにも遅刻しそう。。
どさくさに紛れて、牛や羊、果ては水牛っぽいのも混じってる気がするし、チームワークも苦手そう。

でもとにかく、皆さまに挨拶させるため、
一生懸命作ったので見逃してやってください。



さてさて、
今年の抱負は?

ホームラン20本。 おー!すげぇ
打率2割 えー!少な
打点20 ミニマムゥ!

そう、トリプル トゥー です。
何でも少なめに見積もるのが一番、
楽するコツです。



2019年
楽しかった中国での滞在も終わり、
あとはベルリンのがくーんと暗い冬を乗り越えるばかり。
長い間、更新されないブログではありますが、なんとか元気でございました。
自分の頭にあることをだだ流ししているだけですが、それでも後々自分で見返してみると、結構面白くもありこれからも続けていくつもりです。


さて2019年のハイライトは3つあります。
成都
禁煙
四十肩



それでは中国、成都市での二ヶ月の滞在を振り返ってみます。

手こずった到着。
成都の空港着、
さぁここから、二ヶ月間の住処を目指す。
想像をはるかに超える大きさ。
人口は1600万人ですって。(人口を一概に比べるのは危険ですが、相当な人口です。ちなみに僕がいるベルリンは400万人、東京都では1300万人くらい)

言われていた住所に着いてみたら、林立する巨大な高層マンションと、巨大ショッピングモール、地下鉄の駅などに囲まれている。
広すぎてどこが待ち合わせ場所か全くわからない。番地やヒントもないし。いやありすぎて分からない。

結局、僕らのお世話係アンランと合流するのに2時間。
本当に申し訳なかった。

さて、我々、中国に来るのは初めて。
偏りがちな、中国についての情報しかなかった僕たちですが、
いざ生活を始めてみると、
何だか固定概念が覆されていきます!

老若男女、貧富などは違えど、何だかみんな希望に満ち溢れている。
何だか眼がキラキラしているぞ。
挨拶しても何だか超素敵な笑顔が帰って来るし。
言葉が喋れない僕たちにも、何だかとても人懐っこく接してくれる。
ううーっ!何だかテンション上がるぅ。


そして、成都と言えば四川料理、もうー、本当に、とんでもなく、美味しい!
一に惣菜、二に社員食堂、三四は家飲み、五に近所にある無数の食堂。
何をどう食べたってすごくおいしい。
こんなにも美味しいんだ。
僕は凹みを探すという職業柄、40カ国以上に出かけたことがありますが、
ちゃかちゃん、
今の時点で、ダントツ、圧倒的トップです!(中華料理というより四川料理に限っての話です)

少しでも伝わってくれたらな、ということで以下がそのごく一部です。

放蕩トナカイ達の帰還_a0144713_00435470.jpg
放蕩トナカイ達の帰還_a0144713_00442053.jpg
放蕩トナカイ達の帰還_a0144713_00445137.jpg
ふぅ、うまかったぁ。
でも、何と言ってもこれに尽きる。
アパートには3組のアーティストが共同で住むのですが、
一緒に住んだ同輩には本当に恵まれました。日本の美術家、Uさん。と最後の数週間はMさんも加わっての共同生活。他人との共同生活の経験が少ない僕なので、最初は緊張するのだけど、とにかく気持ちよく気を遣ってくれるのです。
もちろん僕も、パンツでウロウロしないよう、上下からガスを出さないよう、少しは気を遣いましたぜ。

将来また、展覧会でご一緒しましょう。


都江堰
紀元前200年以上前に造られた古代水利施設。現存する世界最古の灌漑事業として世界遺産に登録され、なんと現在でも、しっかりとその役割を果たしているのだからすごい。。
この地形を利用した都江堰の灌漑施設は、冬と春の農業用水の不足と生活用水の需要に応えるだけでなく、夏と秋に起こる洪水から街を守ったのです。この古代の知恵が、四川盆地、そして成都市を限りなく豊かな都にしたと言われているほどです。

へぇー、こんなところの凹みが欲しいなー、ということで暇を見つけて行ってきました。
簡単な山歩きハイキング気分。露天で買い食いしたり、まぁー、タラタラ歩いていると、あら、いかにも威厳のありそうな、古木が。なんだかそこだけ空気が変わっている気がして引き寄せられていきました。。
その木の根が地表に表れようとするところに、あった、あった、なんとも奥ゆかしい凹み。
けんあや共に、一発OK、早速トレースを始める。
早速人懐っこい方達が集まってくれる。温かく見守ってくれました。

放蕩トナカイ達の帰還_a0144713_00453466.jpg

スタジオ。
僕らの仕事場は美術館の展示会場内の一部屋でした。
美術館、そしてその周辺地域が大規模な改修(新築もたくさん)中だったので、まだ仮のスタジオでした。
まーとにかく暑くて騒がしい部屋でした。
ドアというものがないので、ふと気がつくと誰かが僕らの作業をじーっと見てたりとか。結構ビビります。
騒音もすごく、時々、苦行のように感じました。

それにしてもこのプログラムではよく働いた。
今までに、いくつかのレジデンスプログラム経験はあるのだけど、
ここのプログラムはいい意味でしっかり盛り込んでくれました。
ワークショップ、カタログ、凹みマップ、公共彫刻プラン、個展、交流会、プレゼンテーション、スタジオ訪問、執筆、ミーティング、そしてもちろん毎日びっちり制作があります、そんなに詰め込まないでよ、と言いたくなることもありました、正直。
一番大切な制作の時間、を確保するのがもーうとても大変。(スタジオは10時から5時までしか使えないので)

写真はワークショップ風景と完成した凹みマップ、個展。なぜ、子供に囲まれることが多いんだろう?
放蕩トナカイ達の帰還_a0144713_00500178.jpg
放蕩トナカイ達の帰還_a0144713_00562092.jpg
放蕩トナカイ達の帰還_a0144713_00504290.jpg
放蕩トナカイ達の帰還_a0144713_17452926.jpg
滞在、終盤はまぁ体がガタピシ言いそうだったし、頭もクラクラするくらいいろいろやることがありましたが
でも、後からいろいろ考えて、総合してみると、
やっぱり、
百点満点、最高のアーティスト・イン・レジデンスでした!
誰にでも胸を張って勧められます。




えっへん、四十肩。
職業病でもあるし、中国での無理がたたり、四十肩になってしまいました。
多分、程度で言えば少し重めかな。
決め手になったのが、全ての工具、素材、諸々を詰め込んだ数十キロの荷物を、長い間運ばなければいけなかったこと。ベルリン以外で何かを作りたければ、それなりにリスクは負わなければならないんだな。って、いつも思い知らされるんだけど、一年くらいしたら忘れちゃってね、
またすぐ、外国でのプログラムに応募しちゃうんですぅ。

しかしこんなにきついとは思わなかった。
変な動きをした時の痛みもすごいけど、
一番は夜、寝られないことかな。
痛くない姿勢を見つけるのが難しく、一晩で10回、20回くらいは目が覚めて体勢を変えなくてはいけない。それが7月から続いています。
なんだかずぅーと眠い日々です、慣れてはきたけど。

ジョギングとかリフティングの動きだと痛くないのでそういう運動は、なんとかいつも通りできています。



えっへん、禁煙。
何と言っても我が人生における最も有意義なこと!

10ヶ月目に入りました。
2019年4月1日から、(なんでこんな嘘くさい日に始めたのだろう?)
今日まで一本も吸っていないのです。
自分でもびっくり。
彩ちゃんにも、けんちゃんは本当に意志が強いね、と見直されました。
(まぁ、意志が強い人間はそもそもタバコを吸い始めないんだろうけど。)

自分が、アフタヌーンティーにどの種類の紅茶を飲もうか、楽しみにしている日が来るなんて、ちょっと前の僕は考えてもみなかった。

あと、これは制作についての心構えともリンクしているけど、多分、集中力、忍耐力、が続くようになったと思う。
選択肢を前にして、大事な判断が必要な時に逃げなくなった。
いろいろ頭の中で考えを進めていく時にも、途中で諦めなくなった。(どんだけ弱かったんだ)

あと、ポジティブな精神状態でいられることが、より多くなった。
歯も目に見えて白くなってきたので、にっこり笑うことが楽しくなった。

タバコを吸わない人は、一体何を心の、日常の支えにして生きているのだろう。そんなことがどうやったら可能なんだろう。
ってくらい極端な考えを持っていたけど、
いやいや、タバコを吸わないですむことがどれだけ自由なことか。
なんか、とっても楽チン。
いろんな制約から解放されたことが、
自分が本当の意味で、縛られない、自由の身になれたことが、今、とても嬉しい。



制作。
本気で作品を高めるということ。
いつも言ってるけどなかなか身にならない。
難しいなー。
でも
もう言い訳とかもやめよう。
こんな素晴らしい環境で、いい作品を作れなかったとしたら、
一体いつ作れるんだい?

家族もみんな元気、融通のきく時間はたくさんある、体も精神もますます健康(肩以外)、経済的にもなんとか落ち着いてきたし。
前にも書いたけど、一点一点にかかる時間はどんどん長くなっています。加工技術、スピードは格段に上がっているのにも関わらずです。とにかく、知恵を絞ったり、一番いい選択肢を選んだり、探したり、解決方法を妥協しなかったり、そういうことに時間がかかるようになってきたのかな。
すっごくいいことです。
この調子でもう少し続けさせてください。



凹みチャート
最後なりますが、ここ最近始めた、
えっへん、ザッ凹みチャートです。
というか、凹み彫刻の経過をビジュアル化するために、彩ちゃんが始めました。

放蕩トナカイ達の帰還_a0144713_01002685.jpg
凹み彫刻を始めて20年、
ただただ、抽象彫刻を作ってきました。
僕にとっては形を探る当然の行為なのですが、
ただそんな抽象的なものを観せ続けられてもねぇ。
せっかく観てもらえるのであれば、少しでもこちらがとっかかりを用意しないと。作品に魅力を感じてもらいたいなら、こちらからも努力しないとだめだよな。
と、思うようになりました。

そこで数ある彫刻を、各時代で探りたかった形の系統別、少しずつ進化していく過程、変化のきっかけになった作品のピックアップ、技術革新後の形の変化、などいろいろな視点から分布させてみる、ということにトライしています。
最初はたりぃたりぃ、と嫌々付き合っていましたが、だんだん系統化が進んでいくと、ありゃいろんな発見が気持ちいい。

いつか、の話ですが、考えや分布がしっかりまとまったら、
大判の印刷物として発表したいと思っています。



# by hecomi-study | 2020-01-02 01:05
2019年 06月 24日

ララバイスモーク

5月、いやもう6月でしょうか?


さあ、我われ凹み軍団(夫婦)、
何を隠そう、今現在、中国は四川省、成都市に滞在しています。(5月中旬から7月中旬まで)
A4美術館というところが主催するアーティストインレジデンスプログラムに招聘されました。(紙のフォーマットみたいな名前。。。)

成都市の街彫刻、そして凹み作品の方もやってみるつもりです。
成都近郊には都江堰という2千年前の灌漑施設があるのですが(世界遺産)、そこにもすでにかっちょいい凹みを見つけていたり、
バリバリやってやるつもりです。

さて、
中国大陸はけんあや共に初めて。

それにしてもスケールがでかすぎる。
何の?と聞かれても困ります。
街、道路、人、物事、食べもの、
全ての規模、物量、大きさがすごい。
いやすごい。
こんな国、すごい。


ところで、みなさん、一般的に言われる「世界3大料理」を挙げられますか?

フランス、
まぁ、美味しい、とても美味しい!
食に対する態度が紳士ですもの。
納得です。


トルコ、
へぇ、そうなんだ、と意外だったけど、
いざ現地で食べてみると、とぅっても美味しい!
風土に根ざした美味しさにびっくり。
納得です。


そして、中国、
これについては僕自身、現地で食べたことはなく、
正直、3大料理にふさわしいのは、日本の方だよね!なんて思っていた。

しかしこれは、本当に本当に間違った認識だったことがわかりました。
中国の方々、申し訳ありませんでしたぁ。
脱帽、いや脱髪してもいいくらい。

とにかく食への貪欲な探求、意欲、情熱、そして実践がすごい!
だいたい何を食べてもそれなりに美味しく、結構頻繁にトゥっても美味しいものにも当たります。

ここ四川省は中国でも特に人気のある食文化というのもあるだろうけど、、、、、
今まで食べたいろんな国の中で、、、、、
チャカチャン! 余裕で一等賞!

もぉーう、美味しい!

あと、人間。
中国、いや成都にしておきます。
成都の人は本当に気持ちがいい。
とにかく優しいし、明るいし、人懐っこいし、笑顔がいい。
みんなキラキラしています。

うーん、なんか、ここ成都のことは、書くことがたくさんありすぎるのでまたにしまぁす!えへ!

美術館の社員食堂の定食、一品一品、こういった普通のものがとにかく美味しい。
ララバイスモーク_a0144713_13225340.jpg
なぁ、俺と手を組まねぇか?
ララバイスモーク_a0144713_13232742.jpg


◯ララバイスモーク

2019年4月1日です。
今までやってきたどのプロジェクトよりも、大きな一大イベント!!
人生をかけた試み。
ほぼ、ミッションインポッシブル。
それは


禁煙です。


今日からはタバコを吸わないのです。(エイプリルフールとかではありません)


数日前から禁煙準備、ミント、ガム、果物、お菓子、アイスなど思いつくタバコの代用品を買い漁る。
ストゥブ社のめちゃくちゃ可愛い、ティーポットを買う。
(禁煙中は口寂しさが予想されるから、お茶に逃げる)


もう、タバコを吸わなくてすむと思うと、あーいい気持ち。
(ちょっと吸いたくなる時もありますが)


まず、歯が、口の中がきれいになる。多分、口の中の状況がどんどん改善されています。
顔色が良くなる。
身体中の筋肉が緩む、リラックスする。
咳をしなくなる。
肌がすべすべ。
足が冷えない。


禁煙したら太る、と言うけどそれはなかったかな、
普段以上に気をつけて運動したし。

そのうち、口寂しさもなくなります。
間食もだんだんめんどくさくなり、一切しなくなりました。

驚いたのは、普段飲んでる安ビールが、なんとも香り高い高級クラフトビールに思えるくらい、味覚が回復したこと。ビールってこんなに美味しかったの?ここで高級ビールを飲んだらどうなっちゃうんだろ。


そして紅茶、ミントティー、ハーブティー、ジャスミンティーなんかが、本当に美味しく思えるようになってきた。いやー人間、変われるものですね。
このわたくしが、アフタヌーンティーですって、わからないものですね。


ところで、なぜ、禁煙を思い立ったのか。
はて、よく聞かれるなぁ。

多分、やっと、けん、あや二人、美術家として生きていくことができ、でもそれは本当に奇跡的に幸運なことで、せっかくそれを与えられたんなら、それなりにしっかり取り組まなきゃな。持ってるもの、それ以上、全てをつぎ込まなきゃな。

っていうのと同時に、いい作品を作る、ってことがいかに難しいのかを、体感できているのだと思う。少なくともあと何十年かはがっつり作り続けられないと、いい作品どころか、話にもならない。

ということで、少しでも健康な体と精神、タバコに頼らない集中力、月々の節約、などなどを、ちょっとだけでも高めたい、そんな気持ちで始めました。

頑張ってみます。

(今これを書いてる、6月下旬現在、もうすでにタバコのことさえ考えなくなりました、中国はお茶が美味しいので、コーヒーさえ一ヶ月以上飲んでいません)(コーヒーはやめなくていいんだけど)





◯1、2、3月と、とにかく作った、作ることができた。
連続して精魂を込めていると、何だか作品が少しだけ前に進み始めた、、気がした。
最近とみに、一個一個の作品が出来上がるまで、より長い時間が必要になって来た。
これはすごくいいことですよね。
イコール、今までどれだけ手抜きしていたのか、ということでもあります。

まぁでも、やっとそれに気がつけたのであれば、やっぱりいいことです。
この時期には、「公共彫刻を8個つくってよ」なんていうよくわからない変な情報も飛び交ったりしましたが、(何だそりゃ?)地に足をつけて歩けました。
そして、それなりの(予想以上の)結果も出してくれました。
各ギャラリーに感謝の一言です。



◯3月、ハンブルグでの個展。
無事に始まりました。
少しでも前には進めたかな。今までより半歩でも。

ララバイスモーク_a0144713_13290127.jpg
ある日、素敵な建物で凹みフィッティングをしていると、シャキっとしたお兄さんが「うーん、ここで、なにやってるのかなぁ?」とやって来た。一緒にいたハンブルグの写真家、フェリックスが色々応対してくれてまあ何事もなかったのだけど。

後から聞くとどうやら、ここにはドイツ版のシークレットサービスがオフィスを構えているそうで、こういう(僕らみたいな)よそ者にはとっても敏感な応対をすることもあるらしい。
ちょっと、ぞっとしました。気をつけないとね。
(ちなみにこの建物は最近、世界遺産になりました)


◯真冬のハンブルグでの真冬の凹みフィッティング
美しい樹氷、キラキラする世界に迷いこんだようです、、。
いやー、でもそれってすごく寒いってことでもある、よね。

4人でスタート。
あるはずの凹みが全然見つからない、重〜い石の下敷きになっていた、
泥が凍りついて凹みに詰まっていた、近くのカフェの兄さんにお湯を持って来てもらって凹みにぶっかけた、
などなど、ハプニング続きでしたが、
なんとかOK!
一緒に手伝ってくれた、ミキさん、ヤン、フェリックスなしでは、とてもじゃないけど完了できなかったな。ありがとう。


◯3月、香港のアートフェア。
札幌伏見稲荷神社の階段で見つけた凹み彫刻も出品する。
2015年につくってから、ずっと札幌にほったらかしてあった凹み。
「これ、ポテンシャル秘めてるんだから、ベルリンに持って帰って作り直そうよ」彩ちゃんがそう言うのなら間違いはない。
張り切ってベルリンで取り組み直しました。
結構、簡単に、数日もあれば大丈夫だろう、なんて思って始めたけど、、
実際には、一週間経っても、二週間経っても、うーん、なんか納得がいかない。
結局、一ヶ月弱、かかってやっとできた。
何が?って言われるとよくわからないけど、少しずつどこかに進んでいる気がするのです。
稲荷彫刻です。



ララバイスモーク_a0144713_13301374.jpg



◯2月、世界遺産の建物が会場になるロッテルダムアートフェア
(なんか世界遺産多いな)
ロッテルダムの街彫刻を出品。港だからってわけじゃないけど、船っぽい彫刻になりました。(いや船っぽくしようと意識しました)
この船彫刻を気に入ってくれたところとは、来年一緒に仕事をすることになりそうです。何がどう転ぶかはわからないですね。
船彫刻をバラした写真です。

ララバイスモーク_a0144713_13301908.jpg



◯2019年、新年です。

何から始めようか。
失踪した凹みハウス君からかなぁ。
あ、言ってなかったでしたね。
ぼくのとても気に入っていた彫刻が神隠しにあったのです。ドイツ郵便 (DHL)がいかにおぞましいか、ここでは詳しくは書きませんが、
オランダでの展示に合わせて、凹みハウス君をマンハイムのギャラリーから送ってもらって、、、、、、、、。
そのままなくなりました。

一応、保険はおりたのだけど、全額じゃないし、
すごく気にいっていたのになぁ、あーぁ、しょうもね、と、グダグダ言ってる方がもっとしょうもない。
そんなに気にいってるなら、もう一回作り直せばいいじゃん。いや、こうなれば3倍の大きさで作り直そう、もっといいのを作れるチャンスをもらったんだ!!
ってな感じで、ポジティブな人間になれるよう自分に言い聞かせています。


年末年始は彩ちゃんがまとまった時間を作り、
20年分の作品リストの更新、改善、
我が家の作品、素材倉庫整理を徹底的にやってくれた。
次に踏み出す準備は整いつつあるのです。


# by hecomi-study | 2019-06-24 13:38