2009年 11月 27日

らせん

11月26日

マケット(模型)制作。

スパイラル構造の検証。(詳しくはそのうち)

だいじょうぶ、いける!

何週間か悩んできたことが、全て解決していく。歯車がかみあうとはこのことだ。

さて、そこでもう一仕事。あやちゃんの意見を聞く。ぼくの最も身近にいて、制作態度、制作の過程を知っているあやちゃんを納得させるのはけっこう難しい。というか一番難しい。でも、それがぼくの仕事。一番近くの人を感動させられないで誰を感動させることができるだろう。

意見に、変に芸術を愛護する姿勢がないから信用もできる。

あやちゃんのOKもでる。かなりほめてもちあげてくれた。あめとむちかなぁ。むちはいつくるのかな。

と思いつつも、もちろん気分がよくなる。

今日はお客さんも来る予定だし、のむぞう。と、いきおいで髪も切る。野菜のような感じになったが、誰かがじっくりとみるわけでもない。

ベルリンに住み始めた当初、ぼくたちは毎晩のように人と会うために繰り出した。情報収集にもなるし何より語学の勉強になる。だがいつの間にか考え方もかわっていく。不特定多数の人間と表面的な話をするより、一人の人間を招いて、もしくは招かれてじっくりと向き合う方がより得るものが多い。人と会う回数もかなり減った。自分とじっくり向き合う時期なのだと思う。せいぜい週1回くらいでちょうどいい。


イタリア産ハムのサンド
野菜うどん
鳥のてりやき 豆のスープ サラダ
[PR]

# by hecomi-study | 2009-11-27 19:45 | Comments(0)
2009年 11月 26日

お墓での出来事

 11月25日

 昨日とはうってかわって仕事がはかどる。
 午前中のうちにロッテルダム歴史博物館用の彫刻制作予算を完成、送る。
それに関わるオランダ、ロッテルダムにあるぼくの所属ギャラリーのギャラリスト、ミリアムとの報酬の分配も、(電話がくるたびにドキッとしたが)めずらしくスムースに話がまとまる。
 これはとても稀なことである。
 これからも多々登場してくるであろう彼女のこと。
50代後半の彼女の名前を、ロッテルダムの美術関係者に話してみると、けっこう有名で数人が「ああ、あのミリアムと仕事してるの」と、あの、に力を込めながら尊敬と哀れみをこめた表情に変わる。これはかなり彼女のことを象徴している言葉だ。
 要は長い期間つきあっていくには、こちらにそうとうのタフネスが必要ということだ。少なくない人達が彼女ともめるのをみてきた。でも、つきあい方を気をつけて、自分なりの距離をみつけられたなら、とても優秀で活動的で押しの強いギャラリストである。

幸運は続き、もうひとつの大きなプロジェクト、オランダ、レーウバーデンの仕事も次の段階へ進んだ、という知らせがくる。とても大きいプロジェクトなので、数回のプレゼンテーションを経て、それぞれの段階でOKをもらいつつ長期間かけて実現させていく。これについては、話が長くなるので次回にします。

そんなこんなで、気分もよくなりお仕事中だったあやちゃんをお散歩に誘った。(ぼくの税理士関係の書類を整理してくれていた)(一度断られたがぼくもねばった)(結局は天気もいいしあやちゃんも満足していた)
散歩といっても、行く先は近所のお墓である。ただのお墓であるがぼくが知っているベルリンのお墓ベストである。広い敷地にはかなりの種類の植物、樹木があり、あまり手入れされていないというのがみそ。鳥類、虫類も多く、そして真ん中に大きな美しい並木道がある、というのがベストお墓の決め手になった。
夏はかなりの頻度で散歩にくる場所だ。いくつかの鳥の巣の位置もおぼえているし、どんな鳥が出入りしてるかも知っている。
一度、ひとりで行って、木の洞に潜む大グモに何度もえさをあげて、おっかな喜んでいた。次の日もいやがるあやちゃんを連れて、クモの餌付けに行ったら、その洞が管理人さんにきれいさっぱり大掃除されていたことがあった。お墓の管理人さんもある意味おっかなかったと思う。変なやつが木の洞を覗き込んで一喜一憂していると思いきや、えさの虫探しで草むらにしゃがみこんで何やら、つついているのだから。

午後、制作。レーウバーデンの彫刻のマケット。スパイラル構造。

塩漬け豚サンド
ブロッコリーのピザ
塩漬け豚と野菜のスープ
[PR]

# by hecomi-study | 2009-11-26 03:08 | Comments(0)
2009年 11月 25日

けんとあや

 11月24日  

 北海道からドイツ、ベルリン市に拠点を移して4年。
 昨夜、12時10分前後、寝床で目が覚めて、突然「よし、日記を書いてみよう」と思い立った。
 制作中に利き手の人差し指を切ってしまったり、大切にしていたタツノオトシゴの絵が入った砂糖つぼを割ってしまったり、夜9時過ぎには寝床に入ってみたりと変な一日だったことも手伝ってなのかもしれない。日常生活の簡単な記録、知人への報告、自分の考えたことを整理するということもかねて続けていこうと思う。日本でぼくのことを心配してくれている人、おぼえてくれている人がいたら読んでください。
 
 ぼく、谷口顕一郎は札幌出身の33歳。2005年から同じ札幌出身の恋人、山本彩子31歳とベルリンで暮らしている。あやちゃんは去年のうちに僕の妻になるはずだったが、ドイツでの滞在許可(ヴィザ)が未だに下りず(というか、もめて)目下、彼女の弁護士が裁判を闘ってくれている。「あやちゃん対ベルリン市」という訴訟名だ。仰々しく聞こえるが当の本人達、特にあやちゃんはけっこう、つらっと暮らしている。今の段階でぼくらにできることなんかひとつもないのだ(もちろんだが弁護士がすべての専門的雑務をこなしていく)。
 
 最初に訴訟の話になってしまったが、そういう話を書きたかったわけではなく、僕たちをとりまく状況が少しでも思い浮かべられますように。

 ぼくは彫刻家でつくった彫刻を売ったり、依頼を受けたりしている。あやちゃんは日本の食事をだしているお店で働いている(レストランではなくてインビスという。お惣菜屋を想像してもらうと一番近い)。その他に日本の雑誌の仕事、編み物等でオブジェをつくる仕事、ぼくのお守りなどもこなしている。
 40平米のアパートに住んでいて、外食は年に数回、ほぼ自炊。経済的な理由ではなくその方がおいしいし飽きないし上手になる。車はなし。自転車は2台。
 ふたりとも貧乏にあこがれるタイプではないし、毎日せっせと働いて今よりもう少しすてきな生活を、と考えている。これといった趣味はないけど、ふたりとも本を読むのは好き、あと特筆すべきことといえば、ふたりとも毎日お酒を飲むこと(ほんとうに365日毎日です)。

 こんなぼくたちの日記です。

生姜焼きサンド
生姜焼きと野菜グラタンのお弁当
塩漬け豚
 
[PR]

# by hecomi-study | 2009-11-25 02:32 | Comments(2)