人気ブログランキング | 話題のタグを見る

季刊/凹みスタディ

hecomi.exblog.jp
ブログトップ
2009年 11月 26日

お墓での出来事

 11月25日

 昨日とはうってかわって仕事がはかどる。
 午前中のうちにロッテルダム歴史博物館用の彫刻制作予算を完成、送る。
それに関わるオランダ、ロッテルダムにあるぼくの所属ギャラリーのギャラリスト、ミリアムとの報酬の分配も、(電話がくるたびにドキッとしたが)めずらしくスムースに話がまとまる。
 これはとても稀なことである。
 これからも多々登場してくるであろう彼女のこと。
50代後半の彼女の名前を、ロッテルダムの美術関係者に話してみると、けっこう有名で数人が「ああ、あのミリアムと仕事してるの」と、あの、に力を込めながら尊敬と哀れみをこめた表情に変わる。これはかなり彼女のことを象徴している言葉だ。
 要は長い期間つきあっていくには、こちらにそうとうのタフネスが必要ということだ。少なくない人達が彼女ともめるのをみてきた。でも、つきあい方を気をつけて、自分なりの距離をみつけられたなら、とても優秀で活動的で押しの強いギャラリストである。

幸運は続き、もうひとつの大きなプロジェクト、オランダ、レーウバーデンの仕事も次の段階へ進んだ、という知らせがくる。とても大きいプロジェクトなので、数回のプレゼンテーションを経て、それぞれの段階でOKをもらいつつ長期間かけて実現させていく。これについては、話が長くなるので次回にします。

そんなこんなで、気分もよくなりお仕事中だったあやちゃんをお散歩に誘った。(ぼくの税理士関係の書類を整理してくれていた)(一度断られたがぼくもねばった)(結局は天気もいいしあやちゃんも満足していた)
散歩といっても、行く先は近所のお墓である。ただのお墓であるがぼくが知っているベルリンのお墓ベストである。広い敷地にはかなりの種類の植物、樹木があり、あまり手入れされていないというのがみそ。鳥類、虫類も多く、そして真ん中に大きな美しい並木道がある、というのがベストお墓の決め手になった。
夏はかなりの頻度で散歩にくる場所だ。いくつかの鳥の巣の位置もおぼえているし、どんな鳥が出入りしてるかも知っている。
一度、ひとりで行って、木の洞に潜む大グモに何度もえさをあげて、おっかな喜んでいた。次の日もいやがるあやちゃんを連れて、クモの餌付けに行ったら、その洞が管理人さんにきれいさっぱり大掃除されていたことがあった。お墓の管理人さんもある意味おっかなかったと思う。変なやつが木の洞を覗き込んで一喜一憂していると思いきや、えさの虫探しで草むらにしゃがみこんで何やら、つついているのだから。

午後、制作。レーウバーデンの彫刻のマケット。スパイラル構造。

塩漬け豚サンド
ブロッコリーのピザ
塩漬け豚と野菜のスープ

by hecomi-study | 2009-11-26 03:08


<< らせん      けんとあや >>