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季刊/凹みスタディ

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2014年 03月 13日

幻のへこみ



もはや3月、
今はスペインにいます。
(2月中にブログを更新したかったのだけど、日本との時差で遅れましたのでご了承ください)(スペインと日本の時差は1週間強です)(ほんとです)

最初の一週間で凹み集めの大方を終えられる。
今回は凹み彫刻制作は一切しないし、工具も持ってきていない。
凹みをとりに行くだけで、あとはあやちゃんに渡せばそれを切り抜いてくれる。
というわけでけっこうまとまった時間ができそうだ。
ここらで今まで進めてきた凹みというものを、自分自身の文章でまとめてみたらどうか、
こんなときにしかできないし。やらないし。

とかなんとかやってたらここにきて、バルセロナには稀少な凹み、いやいやタイルがあることが発覚する。

今回の凹みマップに載せる凹みは全て路上のタイルの上にできたものと決めている。ガウディ、その弟子、その他著名なデザイナーによってデザインされたこれらのタイル。初めてバルセロナに来た時から気になっていた。タイルと凹みのコンビネーションは、今までの凹みよりとっつきやすく、見た目もポップになる。というわけですでによく知られた7、8種類のタイル上にできた凹みは採取できた。

しかし、バルセロナでも1、2カ所にしかないタイルがあることがわかった。綿密に調べて出かけてみる。タイルはあっても凹みがなければ終わりなのだが、、、
実際はタイルもあって凹みもあった。やった。

ただひとつ、わんちゃんの○便スポットだったのには閉口。
でもわんちゃんの散歩からマーキングをとったらそこには何も残らないし、秘密兵器、「濡れフキン」も持ってたもんね。

その夜、何気なくインターネットでタイルについて調べていたら、さらに幻のタイルがあることが発覚。
情報はほぼ皆無。
うーん、ツチノコじゃないんだから。
次の日、あやちゃんとただひとつの手がかりをもとにひとつの地域をくまなく歩くがみつからず。
道路工事のおじさんや、詳しそうな人に聞いてみるがわからず。

それでも、探偵ごっこみたいで楽しい、、とのことでした。


4組が滞在している、アーティストインレジデンス先へ。
オランダのレジデンスに慣れていたからか(というかよく考えるとぼくが経験したレジデンスは3つともオランダだ、今気付いた)
部屋がとてもせまい。こんなところで仕事ができるかしら、、
とも思ったが、なんとか部屋を仕事場仕様に改造。
大丈夫でしょう。
となりの部屋に滞在している山口くんのおかげでかなり救われた 。

札幌の次はスペイン、
バルセロナ行きの飛行機。
なんとか荷物をごまかして(重くて大きかったので危なかった)
さあ、あとは着くだけだ。
と思っていたらゆれるゆれる。
最後の数分は山にぶつかりそうになるし、海に落ちそうになるし、(そう感じた)がくんがくん。(何を隠そうぼくはブランコでさえ苦手なのだ)ぼくは無意識だけど左手であやちゃんを、右手でとなりのおじさんの太モモをつかんでその場をしのぐ。おじさんにはごめんね、というのだけど怖さで手が離せなかった。笑っていた。

2月箇条書き

なんとなくてんやわんやしているうちに、
いい知らせが続く。いやぁ、こんなに続いたらこわいぐらいだね。なんて話しになる。(二人とも慣れていない)
自慢じゃないけど、(自慢になるわけがない)ぼくが塗り替えてきたながーい連敗記録がいつのまにか連勝記録になっている。
おかしいなぁ、こんなはずじゃないのになぁ、ぼくらしくないなぁ、とも思うけど、連勝なんていつかは必ず止まるものなのでそれまでは楽しむことにする。

そして、今、今年、いいことが続いて初めてわかったのだけど、
去年の後半は我がへこみ屋もそれなりにきつかったそうだ。
つらいこと、苦しいこと、忙しすぎることがあっても、この程度のことなんかつらくない、苦しくない、忙しくなんかないと思っていれば、たぶん乗りこえられる、というモットーを自分で作り、アホのように、忠実に、守っていた。おかげで自分自身までしっかりだまされていたようです。

そうか、去年はそれなりにきびしかったんだな。
それがわかった2月です。


凹みスタディ 公式ホームページ
kenichirotaniguchi.com

by hecomi-study | 2014-03-13 02:04


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