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季刊/凹みスタディ

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2014年 01月 09日

さやえんどう

明けましておめでとうございます。
今年もみなさんの一年が有意義でありますように。。
そして今年もみなさんに凹みが訪れませんように。

と、まずは自分の一年をしっかりさせます。

2013年を3行箇条書きで振り返る。

まあやれた。
まあ耐えた。
まあやった。

2014年の抱負もついでに。

もっとやれる。
もっと耐える。
もっとやる。

そう、単純な人間は抱負を考えるのも楽ですよ。
みなさんもどうですか?

あとしいて言えば、ひとつだけちゃんとした抱負。
ずばり、
食べ物はちゃんと噛む。

たぶん、普段、ぼくは食べ物は噛む、という当たり前のことを忘れているらしい。
どんなおいしいものも、おいしいものをせっかくつくっても、
なぜか、あせるのか、ゴクン、で終わってしまう。
もったいないでしょう?
食べ物は飲むものではない、と、この歳になりやっとわかりました。

ぼくの12月。

熊谷さんの案内で伏古の古い建造物を見にいく。(あいにく凹みはなかった)
この魅力についてはぼくがなにか言うより、写真が一番。
家屋と馬屋。馬屋の天井の木組みは圧巻です。
こんなところに住んで仕事をしてみたい、というようなあこがれの建物でした。
いろいろな使い方を模索しているところなので興味のある方は今です。
ぜひ行ってみてください。
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小樽へ。
旧交を温める。
とはこういうことなのか、と気付く。

大島くんちでごちそうになる。
昔の仲間に会うことがこんなにいいものかとまたまた思える。
年を重ねることで、得られることはたくさんある。
失うものなんて僕には何ひとつないね。


中森さんの案内で凹み探し。
今回は、北大を抜け、琴似側沿いを攻める。
中央卸売り市場脇歩道でなんともかんとも、見事な凹みを見つける。
けん、あや、ともに一発OK。ヨーロッパでは見たことのない類いの形。
名付けて、さやえんどう。さやの中に豆があるような形が随所にある。

今までの経験上いい凹みは、みつけよう、と思って見つかるものではなかった。
普段の生活の中で、自然に、偶然にみつかるものだとばかり思っていた。
今回は中森さんの普段使う通勤路ということもあり、よさそうな凹みがある、ということでピンポイントで見つけることができた。

こういうことはめったにありません。

すっかりごきげんになり、早速次の日、一番にトレースを決行。とてもじゃないけど待ちきれなかった。でもこれがいい方向に転び、トレース終了直後から大雪になった。

そう、普段ならこれでわーいわーいと有頂天になって終わりだが今回のけんはひと味違う。
うん、これだけの凹み、そして応援してくれている方々のためにもなんとか凹みフィッティングまで終えて帰りたい。(注 : 黄色いPVCを凹みの形に切り出してから元の凹みにぴったりはめ込み、写真を撮ること)

ということであやちゃんにPVCの切り出しをお願いする。
ぼくは掃除とかあやちゃんが作業しやすい環境をつくる役目。
(実はちょっと前に、あやちゃんの方が早く、美しく、正確にPVCを切り抜けることが発覚した。なんといっても凹み革命が起き、今年一年みっちり切り出していたから年季の入り方が違う。いまさらプライドも何もないぼくはすっかりへこへこしてお願いしている次第です)

滋賀の親友を訪ねる予定だったあやちゃんは、ぼくの友人との飲み会でも人知れずお酒をセーブし、出発日までに仕上げてくれた。

こうなってはバトンを渡されたぼくは走り抜くしかない。
(最近はテレビでみた高校駅伝に影響されてます)
凹みはめ込み日、前からその箇所の雪かきを始める。ぼくの父が見かねたのか手伝ってくれ、はめ込み当日を迎える。

流れで父までかりだされ凹み現場へ。助っ人で駆けつけてくれた中嶋くんとの3人チームだ。当日までわからなかったけど、凹みは付近一帯の一番低いところに位置している。
ふむ、ということは全ての雪解け水が攻めてくるということだ。ふぅ。
仕方がないので凹みの両側に堰をつくって攻めて来る水をとめる。その間に太陽が出たので凹みを乾かしていく。ひたすらタオルの水しぼり作業。卸売市場から流れてくる水はさすがにお魚くさいのだ。あまりいい気はしないです。
さて2時間くらい待ったらさすがの凹みも乾いてきた。
でももう少しの辛抱。みんなのおかげでここまで持ってこられたバトンですもの。
次は雲を待つ。直射日光でははめ込み写真が美しくない。
あっちにあった雲がやっとやってきて太陽を隠し、、

ついにとったり。

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ある日、

山本くんの絵をみせてもらう。すごすぎる。

次の日に武田くんの絵をみせてもらう。これまたすごすぎる。

ふたつの巨星。
いやぁ、彼らと作品の分野が違っていて本当によかった。脱帽です。

それはそうともし彼らのような美術家をきちんと相応に評価してあげられないとすれば、それは札幌の、北海道の、日本の損失になると思う。
ほんとにそう思う。
二人ともあいそつかしてどっか遠くに行っちゃいますよ。

どさくさにまぎれて、たけちゃんのポートレートシリーズのNO.1を預からせてもらうことになる。(脅したとかそういうのじゃありません)
ちなみにぼくの武田コレクションは相当すごいです。
秀作を安いうちに買いたたく、、いやいや、それじゃ言葉が悪い、、、
将来を見越して投資するのです、にしとこう。



凹みスタディ 公式ホームページ
kenichirotaniguchi.com

by hecomi-study | 2014-01-09 01:53


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