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2017年 01月 20日

台北日記 / 亀の釣り方


新年あけましておめでとうございます。

今年もみなさんに凹みが訪れませんように。
そのぶん僕には素敵な凹みが訪れますように。

去年2016年は、、
まあ、とろくても走り続けられたかな。
失敗もあったけど
デンマーク、ロンドン、オランダ、台北、
今の時点で出来ることはやれたかな。

今年はその、「今の時点で出来ること」、をさらに高めていこう!

あとは、人の話しをちゃんと聞く、、かな。


さて、3ヶ月過ごした台北。
からベルリンに帰ってきました。
31日にイスタンブール経由だったので危機一発、
ってほどでもなく、早朝だったのでみんなけっこうぼんやりしてました。

- ベルリン編 -

ベルリン、こんな暗くて寒くてがさつな、到底、人の住めるところじゃない、と思っていた街だけど、久しぶりだしけっこう心地よい。
やっぱり百歩譲ったって、世界一のビール環境だなぁ。
というのは、味はもちろんのこと、外ビールがこんなに楽な街はない。
日本で瓶ビール持って歩き飲みしてたら、まぁ、それなりの人にみられるし、台湾はさらに眼が厳しかった。
外で缶ビールを飲むのはお行儀が悪いというのはわかるけど、、、
公園でひとりで静かに飲んでいるだけなのだから。

翻ってベルリン。まー、老若男女みんな飲む。男に限っては路上で瓶から飲むのはほんと、ごく普通、当然なのです。
この旨さ、快感はやめられないです。
それだけの理由でベルリンに住んでたりして。

いきなり何の話し?って感じですが、
ビールは僕の生活の中心にあります。
夜、その日に飲む一本目のビールをいかにおいしく飲めるか。ということです。

実は心からおいしいビールを飲むためには、けっこういろいろ頑張らなきゃいけないんです。
まず自分自身、健康じゃないとビールはおいしくない。
きちんと朝から出来る限りの仕事をこなして、ビールに辿り着くからおいしい。
ちゃんとジョギングと筋トレもした方がさらにおいしい。
今日はよかったな、と心から思える日は、いっぱい飲んでもやましくない。
などなど、ビールをおいしく飲めているうちは何事もうまくいっている、ということなのです。はずなのです。

そんな新年早々の週末、
あやちゃんは仕事の同僚と飲んでくるとのこと。
ごはんは食べてくるから大丈夫だよ、と。

しめたっっ。
好きなだけビールを飲んでやる!
そんな日の僕は頑張ります。
仕事、運動、いつもより張り切ってこなす。(ビールのためだ!)
ジョギングの途中で鶏肉を買うのも忘れません。
昼ご飯の合間に手際よく下ごしらえ。

そして、、、、待ちに待った夜6時半、

唐揚げ開始です。

たっぷりの豆板醤とコリアンダーの汁に漬け込んだぼくのレシピ。
揚げ時間、粉の分量なども去年のうちに手塚さんに仕込まれて腕を上げています。

もう、うまくないわけがない。
カリッカリに揚がってきた端から、ビールと交互に。。。

もーーーう、最高です。

しかも日本ハムの優勝した試合を観ながら。(レアードが満塁ホームラン打ったやつ)

この日は2.5リットルで勘弁してやりました。(と白ワイン)

ご心配なく、普段はこんなに飲みません。


次の日、ミュンヘンからエレンさんが訪ねて来る。
(ハンブルグの(MIKIKO SATO GALLERY)、みきさんと仕事をしている方です)
以前から、彩ちゃんとみきさんが二人で進めてくれていた凹みプロジェクトがあったのだけど、(僕は台北にいたし、僕なしの方がうまく進んでいるようだし)さっぱり先方から音沙汰ないしもう忘れかけていた案件。
まぁ、話しがポシャった、という報告だろう、と思って前の晩は浴びるほど飲んでやった。

ところがどっこい、話しを聞いていると、そのプロジェクトはかなり実現に向けて進んでおり、しかも彫刻の設置箇所は一カ所だけでなく、2カ所になるとのこと。話しが大きくなってるやん。
えー。早く言ってよー。
ありゃー、ふてくされないで続けていればいいこともあるんだなぁ。


我らが凹みスタディも
インドのムンバイ!
(旧名 ボンベイ・サファイヤ)
に進出です。

サファイヤは付かないかもだけど、
これに関しては、プレゼン資料をゼロから一人でつくってくれた彩ちゃんの手柄です。(僕は一切タッチしていません)
彼女曰く、これは台北滞在というプレゼントのお返しだよ。ということです。

かっこえぇ。
我が妻ながら、
かっこいいぃ。


(そういえば、2、3日前にあやちゃんが、亀を釣る夢をみたよ、と言って起きてきたけれど、あの国にはガネーシャ(象)とか猿の神様がいたよな、亀はいなかったっけ?)



- 台北編 -

そう、そうなんです。台北。
うっとりしてる場合じゃない。
何から書こうか。貯め込むからこうなるんだよな。
ビールとか亀の話しなんかしてる場合じゃない。
でもビールでも飲みながら書こうかな。。。


台北3大嬉しかったこと。(3大感謝すること)

①ユンとスー
スタジオがお隣さんだった韓国から来ている美術家夫婦。
もう、とにかく気が合う。ほんとに合う。
それぞれ夫婦で来ているのだけど、とにかくお互い、相手を理解できる。
やんちゃな夫をしっかり支える優れた妻、という万国共通な構図から、美術家として大切にしていること、生活リズム、その他もろもろ、自分たちを見ているようだった。
そしてたぶんだけど、芯で通い合えた。

個人レベルだとこんなにも通えるのに、
どうして国家となると難しいのだろう。
韓国と日本、という抜きん出て優れた国同士なんだから手を組んだとしたら、
世界に恐れるものなんかないくらいなのにね。(他の大国は嫌がるだろうけど)
心からそう願います。

まあ、
まずはぼく自身が出来ること、お隣さんを尊重する、ということを実践しよう。

ユン達がソウルで僕のギャラリーを、ぼくはヨーロッパでユンの活躍の場所をお互いに探す約束をして別れた。

絶対にまた会おうぜ。


②ハンク、山本雄基くん。

僕は何を隠そう、
なんとかひとつでもアジアでの足がかりをつくりたい、(ロッククライミングの練習場で、壁についてるカラフルな突起みたいなやつ)と意気込んで台北に来たわけです。美術家ですもの当たり前です。
ちなみに日本以外のアジアで作品をみせたことは一度もないのです。


そんな中、11月中旬、札幌の絵描き、彩ちゃんの弟でもある山本ユキくんが遊びにきてくれました。
いやいや、というか、彼は仕事、アートフェアで来ていて、僕が遊んでもらったのだけど。
あとから聞いたけど、フェアではほぼ完売というすごさ。彼はもちろんすごいけどギャラリストも同じくらいすごいな、と思っていた。
山本くんが日本に帰ってからフェア会場に彼の作品を観に行くことになったのだけど、彼はタダになる券までギャラリストからもらって僕に届けてくれた。

会場では一応ギャラリストさんにタダ券のお礼だけでも言おうかな、と思っていたのだけど、とっても忙しそう。
フェアでの忙しさっていうのは、ほんとわかるし、山本くんの絵が観れたからいいや、そっと帰ろう、と思っていたらスタッフの方(チャドさん)が日本語で、谷口さんですか、と向こうから話しかけてくれた。
山本くんが、けんという素行の悪い先輩が今台北に潜伏している、と話してくれていたらしい。
ギャラリストのハンクさんにも紹介してくれ、話しの成り行きで僕のオープンスタジオにも来てくれることになった。

オープンスタジオ当日、来てくれるだけで嬉しいや、
と思っていたけど、すごく長い時間観てくれて、とても興味を持ってくれたとのこと。
よく訊いてみると、実はもう山本くんが僕のホームページを教えてくれていて、ハンクさんはじっくり僕のやっていることを調べてくれてたらしい。

その後も何度か、ハンクさん、チャドさん、スペンサーくんと会って、めでたく今後、一緒に仕事をしていくことになった。
(最終日には、これぞ台北!ディンタイフォンでの豪勢な晩餐を振る舞ってもらった)

いやぁ、山本ユキ大明神、さすが彩ちゃんと同じ名字。
ぼくの願いを叶えてくれました。
この場でお礼させてください。(面と向かうと恥ずかしいし)(先輩風吹かせてる手前)

はい、、、蟻が10匹。

さらに、彩ちゃんも違う意味で大喜びなのです。
なんてったって、ギャラリストのハンクさんは、彩ちゃんが大ファンの堤真一さんにそっくりなのだ。
(正直、僕も彼と喋っていると、時々うっとりしちゃいます)



③彩ちゃんの両親が遊びに来てくれたこと。
そして、お父さんのお姉さんである仲子さん、フミさん達まで来てくれたこと。(もちろん僕の展示なんかはただの名目というのはわかってるけど、それでも嬉しいものです)

さぁ、ここぞとばかりに甘え、マッサージ、おみやげ、全ての食事をご馳走になった。
いやー恥のかけらもない人間です。

たぶん、彩ちゃんの両親は誰よりも僕の作品を観てくれている。
札幌はもちろん、
ロッテルダム、アペルドールン、レーワルデン、デンハーグ、バルセロナ、ベルリン、マンハイム、宇部、台北、
ぜーんぶ観に来てくれている。ぼくと彩ちゃんに次ぐ、凹みマスターです。

前後もわからぬ異国の地で、
血のつながった家族が来てくれることがどんなに心強いことか。。。
これはわかってもらえないだろうな。

んん?
あれ、血はつながってないのか。



11月中旬、ついに彩ちゃんが合流。

これで鬼に如意棒だ!

ベルリンで仕事が忙しく休みがなかったようでヘロヘロになって到着。
さらに、僕と全く同じ時差ぼけの症状でつらそうだった。
これはもう時間が流れるのを待つしかありません。

あと、運動。
(なぜか彼女はある日突然、もう太ってやるっ、と言い張って、最後まで運動を拒否した)
(女性って、、、わからない)
(あと金棒だということ、わかってますから)


12月16日、
いよいよ展覧会のオープン。
最近はずいぶんと余裕を持って迎えることができるようになった。
が、、、
台北でのワーストハプニング。

前日に彩ちゃんが目の上をカット、
(搬入の混乱の中で壁に激しくぶつけた、、と本人は言うけど、どうなったらこんな風に?)(僕がみた時にはすでにすごい血が出てました)(400%、重いものを運ばせていた僕のせいです)(彼女は2005年にも僕の手伝いをしていて足の指を落とす寸前までいきました)

地道に一ヶ月間、凹みを切って、やっと、せっかくの晴れ舞台でお洒落着も持ってきてたのに、
恐ろしいくらいに目の周りが腫れてかわいそうだった。

当然のことながら、ぼくは他のアーティストや周りから白い眼でみられたのです。(だって彩ちゃんが、けんにやられたの、、、っていうジョークをなぜか気に入ったらしく、会う人全員に言うんだもん。彼女がジョークのつもりでもそうとらえない人がいるのですよ)

けんならやりかねない、という風にみられているのか、と思うとさすがにちょっとショックでした。


作品の素材について。
ちょっと前に日本からドイツに素材を輸入したんだけど、
今度は台湾へ。
やっぱり日本、台湾あたりは何事もはやい、仕事もはやい。
それはそうとして
日本からのとやかくは全て、京都の南さんにやってもらってるのだけど、
今回も、がっつりやらせてしまった。

しかも彼女の身内に不幸があって忙しい時に、、、、
さらには素材が重過ぎて、ぎっくり腰にもさせてしまったらしい、、、、

ひぇー。
我ながらひどい仕打ちをしたもんだ。
なんかいろんな人にケガをさせている気がする。


やい、旦那の橘内、きみが俺の分も南さんにやさしくしておけよ。
いや、2月に、この橘内光則が参加する展示がハンブルグであるので、そこに乱入して懲らしめてやろう。

(罪のすり替え、なすりつけ)

(うまくいったな)



食事事情

いろんなものを食べた。
もう詳しく書くの放棄します。だってキリがないし。
蒸しギョウザの行列店、水餃子の行列居酒屋とかいくつかお気に入りの店ができた。
ほんとテンションがあがる。あきらかに世界有数の美食の街。
飲食店の人口に対する割合が高すぎ。
彩ちゃんも大事な友人達とお出かけして馳走三昧。

でもスマホ写真に写った自分の顔をみて、マルっ、と驚いている。
(当然だよ、、、とは絶対に言えないな)


スマホ

それにしても、それにしてもです。
日本、ドイツ、台湾、
どこに行っても、どーんな場所でもみぃーんなスマホ見てるけど、

決して見た目に美しいものではないですよね。
閉じちゃってるっていうか。
スマートとはとても言えない、どちらかというと不格好。

どこにいってもその瞬間にしかない匂いとか、音とか、空気とかがあるのに。
それってとても素敵なものなのに。

せっかく先人の知恵のおかげで、僕たちは今、川で水汲みをしないで済むし、火起こしもしないで済む。洗濯だってボタンひとつ、
スイッチひとつでいろんな雑事が片付く。
さらにコンピュータの、そしてスマホのおかげでいろんなことがものすごく楽になったし。

そういった先人の知恵のおかげでようやく手に入れた貴重な時間で、、、、スマホ、、、ですか。

スマホは目的じゃなく、ただ情報を集める道具なのだと思うけど。

もちろん上手に使えるのならすばらしいことなのだけど、まれにそれに支配されている方を見かけます。
例えば、
台北で僕らのお気に入りの居酒屋(行列に並んでやっと入れる雰囲気も素敵な)、カップル(夫婦?)がすばらしい料理を食べながら二人とも最後までずっと自分のスマホでゲーム、とか、ぞっとしませんか?


それにしても、ただでさえみんな仕事のメールとかに大事な時間をとられるのに、これ以上、情報とかいるのだろうか。(上手に使ってる方もたくさんいるのはわかっています)

毒づいてすみません、
台北で、フェイスブックもワッツアップやらも何もやってない、あえてやらないようにしている、と言ったらみんなに笑われたので頭にきて書いてます。
はぁ、やらないのが最先端だというのがまだわからないのかな。
今度言われたら、まだそんなのやってんの、って言ってやろうかな。

まーまー、
kenくん
そんなカッカしないで。。

。。ぼくはただ、
支配されてほしくないんです。
希望に満ちあふれた若人が、(若人じゃなくたって)
たかが数センチ四方、液晶の中だけの世界に一喜一憂してほしくない。

本当の世界ってとっても広いはず。
もちろん僕だってそのひとかけらさえ、獲得できていません。だからこそ、自分次第でどうとでもなる、いろんな可能性があるのだと思いたい。

えらそうなことを言わせてもらうと
たぶんこれからの世の中で必要になってくるものは、

チャカちゃん!

自分自身で、あちこちから入ってくる情報を制御、コントロールすることです。

そうでもしないと、情報が無作法に飛び込んでくるし、
その情報の価値を自分で定義できなくなっちゃいます。

そして自分の一番大事な物をかき乱された末、
そこには、
世にも、
恐ろしい、、

無感動、が待っています。たぶん。
悲惨です。

もともと、何か新しい情報を得る、ということはものすごい喜びと充実を得られるものだったのに、
いつのまにかそれがとても簡単に、当然のようになってしまいました。
便利です、便利なのはわかります、何度も言いますが支配されなければ素晴らしいモノなのです。

でもぼくの経験から、結局、ボタンひとつで簡単に得られる情報って言うのは、クソみたいなものです。
それでわかった気になるのはとっても危ないことなのです。(僕が一番身にしみてます)

そんな架空の情報が仮に4万通りあったとしても、実際に経験し体感し、考えぬいて辿り着いた一つの情報にはとても及びません。

もし、
ほんとかよ、こいつ、適当なこと言ってら、
と思う方がいれば、、、
ご安心ください。

僕が何年か後に証明してみせます。はっはっは。



なぁーんて、そんなぼくも台北に来るにあたって新しくスマホを持たされました!
どこをほっつき歩くかわからない、という彩ちゃんの心配もあり。

さらに実は最近、彩ちゃんは凹みスタディのフェイスブックを開設しよう!と張り切っています。
えー、今このタイミングで?。
ここまでブログ書いてきたのにぃ、、、俺、超かっこわるぃー。

めちゃ、はまったりして。


でも結局、台北でもいつも、スマホはほっぽり出して一度も持って歩かなかったです。仕事でも一度も使いませんでした。顔会わせて要点をまとめて話した方が20分の1の時間で片付くし。
目覚ましと天気予報、デジカメの代わりとしてはよかったけど。

地図だって、しばらく眺めていれば少しずつ頭に入るし、そっちの方をお薦めしたいです。
そうやって頭に入れた地図の方が地勢を理解できる、街も理解できる。目的地、といった点ではなく、面で街を捉えられます。
頭に入った地図と太陽があれば、方向を間違えることもありませんよ。

とすると夜はちょっと困るね。



- 残念編 -
充実した台北滞在中、ただひとつ残念だったこと。
お客さんが来ないこと。
アーティストトーク、オープンスタジオ、ワークショップ、展覧会、
どれも本当にお客さんが来てくれない。
さみしいよなぁ。
誰が悪いとか、言いたいわけではないですが、、、
でも、やっぱり、あえて言わせてください。

ただただ、僕たち、現代美術の作家、と名乗っている人達の責任です。

よくわからない独りよがりの変なものをみせて、これがわからないのか、なら教えてあげますよ、自分は難しいこと、人と違うこと考えてますよ、みたいなことをやっているからお客さんが来なくなってしまう。(そうじゃない上質なものもたくさんあるということはわかっています)

反論があれば反論します。

だって、現代美術に属する当の僕本人でさえ現代美術を観にいくことを放棄したんですから。

そりゃ、上質な本物を求める人達は来なくなるだろうな。
くやしいけど、しっかり受け止めて、これから凹みを高めていきます。

ちなみに、自分ができる小さなことですが、よくわからない独りよがり、、を少しでも解消したく、最近は札幌大通り、宇部、アペルドールン、台北などでは作品の脇に説明板を取りつけて出来るだけ、考えたことや作品の成り立ちを出来るだけ伝えられるよう試みています。

ですので、機会があれば、
もう一度だけでも現代美術展に足を運んでください。



12月27日、テンポラリー通信で
ヒロさんの訃報を知る。
会いたかったな。
ほんと温かいんだよな。
でもこれからはいつでも胸の中で会えますから。会えますよね?

ヒロさんのために唯一僕ができること、
それはわかっていますから。



12月30日、
台北を発つ日。
別れの時間。

3ヶ月、一緒に過ごした、ヨン、スー、バグス、そして事務局のマーベル、
みんな最高にいいやつらです。そして一流の美術家です。

さすがにこの日はちょっとオセンチになりました。

今度はどっかの展覧会で一緒になろうね。

今日の日はさようならです。


写真は台北の街のかたち彫刻
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一緒に滞在した美術家たち。
それぞれ韓国、インドネシア、台湾、オーストラリア、クロアチア、ドイツ、日本から来ていました。
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凹みスタディ 公式ホームページ
kenichirotaniguchi.com
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# by hecomi-study | 2017-01-20 01:24 | Comments(0)
2016年 12月 11日

台北着

台北日記

(夜とか暇なのでけっこう丁寧に書き留めてみます)
(ちゃんと報告とかしないといけないのかな、ということで真面目にやります)
(でもこんな報告書だしたら袋だたきにあうんじゃないか)

(なんて言ってて11月中旬、彩ちゃんが合流した以降はすっかり、すっきりさぼりました)


10月12日

大きなデザインバックにPVCその他もろもろを入れて持っていこうと考えてたのだけど、
ベルリンの我が家の玄関を出て少ししたら、持ち手の一カ所が切れ、荷物が階段を転がりおちる。
ほんと、凶器でした。
100m歩いたらもう1カ所切れる。
(最初は4カ所取っ手があったので残り2カ所)
この重さを想定してつくられてないらしい。
誰も責められません。

その他にスーツケースとバックパックがあるのだけど、
こいつらはもっと重い。
こんなに重かったのは初めて。特にスーツケースは電動工具達、ネジ類が入っているのですごい密度で重い。
あちこちの階段で持てなくて、もう泣こうかと思ったけど、男の子なので最後まで泣きませんでした。

前からあやちゃんと話しているのだけど、
アーティストインレジデンスって、僕みたいなつくりこむ作家にとってはどうしたってリスクがある。
だって全ての必要な設備、素材が揃った自分のアトリエを出て違う 場所に行くわけだから、どうしたっていろんな面でクオリティが下がりがちだ。

そんなのを繰り返してたら作家としてとんでもないところに落ち入ってしまうはずだ。

じゃ、どうするのか、

とっても簡単です、
クオリティを下げなきゃいいんです。
普段使ってる何重にも吟味を重ねた工具や素材は絶対現地では手に入らないし。かといってその土地の素材で、工具で出来ることをやる、というくらい器用ではない。
だったらどうしたって、想定できうる装備は持っていかないといけないんですよ、けんくん。

もちろん、その滞在先ならではの形、アイデアは大事にして作品に反映させるけど(それがこういったプログラムの意義だと思うし)、それを実現するのはやっぱり今まで培ってきた技術だと思えます。

それ抜きにゼロからいいものをつくろうと思うと、それこそ、何年もかかると思う。(もちろんそれを出来る人もいるのだろうけど、僕には無理です)


さて、空港ではもちろん重量オーバーだったのだけど、
素敵に見逃してもらった。
サンキュー、
ひとつおぼえの、アリガト、を繰り返す変な兄ちゃん!


トルコ経由、台北空港着、
両替してプリペイドの手続きをして、
タクシーで一路滞在先へ。

セキュリティのヘッターの案内でお部屋着。
広くてびっくり。テンションあがります!!
とてもいい部屋をあてがってもらえたかも。
これも、秋吉台国際芸術村の派遣だからだと思う。
感謝です。
自分一人でぴよーんと来ても、らちあかないよな。
(後にほんといい部屋だったことが発覚する)

荷物が重かったので体中が痛く、鏡をみるとなんかむきむきになってる自分がいる、、
ほんとに。

まずは夜の買い出し。
木綿豆腐、醤油、日清カップヌードル、鰻蒲焼き缶詰、
ひもじく見えるかもしれませんが、ヨーロッパに住んでいるとこれらが本当に恋しくなるんです。

うなぎの蒲焼きの缶詰、とは言っても原材料には海鰻とかいてあった。
うなぎよりあっさりしていて、でもいい味。

あとゆで卵をお茶と八角で煮た、煮卵。

などを、ビール、セブンイレブンで売ってたワンカップでちびちび、(次の日からは玉泉という台湾米のお酒にグレードアップ)

うまい。
涙が出そうになる。
これだよね。
(実はむち打って買い出しにいったものの会計の時に、お金を忘れたことが八角、じゃなくて発覚。でもさすがは台湾人、20分後くらいにお金を持って戻ったら、ビールだけぬるくならないように冷蔵コーナーに置いていてくれた。そうなんだよ、一杯目がぬるいとその日がだめになるんだよ)
うん、台湾とはけっこう気が合いそう。

2日目

朝は時差でどうしても早く目が覚めるのでトロトロジョギングへ。
これをやっとくことで、少しずつでも自分が街になじむものなんです。
体のため、
というよりは自分の精神と、この街を理解するため。
そしておいしいお酒のため。

よそよそしかった部屋も、
自分の持ってきた物を配置していくとなじんでくる、自分の仕事場に思えてくる。出来上がったものや、パーツはけっこう準備してきていた。

地図、電圧変換機、コンセントプラグ、、、
もけっこう簡単にみつけたし、

事務局のみなさんにも挨拶ができた。(十数人もいるんですね)
僕担当のマーベルにもご挨拶。
すごくわかく見えるのに、双子のぼうやがいます。


午前中には制作できる環境が整う。


いやいやあせるな、
何をあせっているんだ、
もっとなじもうね。
こういう時は制作は二の次。

ということで本気の大掃除に入る。
ダイソーの100円(39元)ショップがあるので日本のお掃除グッズをいっぱい買えた。
本当に、助かります。日本語が書いてあるし。

日本ハムの試合がテレビで放映されていた。


15日
アーティストインレジデンスにおける最優先事項。
正直、僕にとってこういうアウェイに来たときの、最懸念事項は、語学、食べ物、気候、文化、歴史、コミュニケーション、、、、

なんてかっこいいものではなく、

蚊です。
ベルリンの我が家以外では、例外なく、ぼろくそやられてきました。
台湾なんか中国一雨が多いということだし、
それを考えるとすごく憂鬱だったのだけど、
なんと僕のスタジオ、住居、4、5日住んでみたけど蚊ゼロです!!
もう、僕にとってはこれだけでこのレジデンスは成功したも同然。

天国です。

でもなぜか台北で一番大きいホームセンターに行った時、ホームセンター内で4カ所刺される。みんな短パン履いてていいなぁ、気持ちよさそうだな、暑いしな、と思いこの日は勇気を出して短パンにしたのだけど、そのとたんやられます。
刺されるのは別にいいのだけど、その一カ所、一カ所がひどく腫れて痒くなるのです。もう、その痒い液さえ注入しなければ、いくらでも吸わせてやるのに。

蚊ベルマークみたいのがあれば、今頃立派なピアノとかもらえてるんだろうな。

いや、血液型、体質、アルコール、
と3拍子そろった、
トリプルスリーとでも言おうか。

誇りに思っとけばいいのかな。


16日

今週は、ただただ、時差ぼけに泣かされました。
ベルリンであまりに同じ生活を繰り返しているせいか。
夜の2時に例外なく眼が冴えわたり、日が昇ってやっと眠くなる。

何をやってても集中力がないし、じれったかったし、くやしかった。

どうしても朝まで眠れない、ということでそのまま凹みのトレースへ。
滞在先のすぐ近くでいい凹みを見つけておいたんだ。

日中は暑くなるし、人通りも多いし、早朝なら完璧だ、と思ったら、またがっつり刺された。
(最初の一分くらいです)
これはもう、いい凹みを得るための代償なんでしょう。
セットで考えよう。
ハンバーガーとポテト、
いや刺身と醤油か。


屋台に挑戦。おいしい肉まんと天ぷら。
インドネシア人街みたいなところで買ったんだけど、麻雀で覚えた数字が役に立つ。


Skypeであやちゃんに見せつけながら食べる。
(ちょうどこっちの夕食時間がベルリンの昼食休みの時間になるから仕方がない)

ドリルチャック。
を買ったのだけど、
ボッシュさん、中心軸ががっつり曲がってましたよ。
信じられない、
でも、交換してくれました。


21日
ウェルカムパーティー
会場へ行くタクシーの中でマーベルに、どんなパーティーなの?お酒とか出るよね?ビールかな?
まー、我ながらはしたない、と思う。
(結果はすごく楽しかったけど、飲み物はミルクティーにあのコリコリしたのが入ってるやつでした、名前を忘れた、ナタデココじゃないし、、)

3カ所刺される。

23日

トレースした凹みの今度ははめ込み。
うまくいった。
だいぶこの街の勝手がわかってきた。

ヨーロッパに住んでて、なっかなか手に入らないもの、
それは肉の薄切りです。

日本にいたときはわからなかったけど、薄切りのすばらしさ、おいしさ、手軽さを海外で感じた人は多いんじゃないでしょうか。

もちろん台北ではしっかり薄切りを売ってくれているので、
いつだったか3晩続けて、ブタのしゃぶしゃぶを食べた。
しかもPONZEと書いてあるポン酢もあるので

夜、ベグス、キンバリー、ヨン、スー、ヤヤと夜市へ。
台北といったら食い倒れ夜市!
ずっと行ってみたかったんだけど、一人で行ってもねぇ。テンションあがんないよねぇ。
ということでやっと行けました。
言い出しっぺが僕だったのでなんとなく皆を先導してたのだけど、いざ串に刺さった肉たちをみるともうダメ、
みんなほったらかしで、鳥のお尻とかなんだとかに夢中。
ベジタリアンのキンバリーはかわいそうだったけど、インドネシア人のヤヤ(女の子)なんかはいきなりがっつり牛肉の大群にかぶりついているし。生命力ありそう。。。
結局、夜市をはしご。


28日
アーティストとーく
5人それぞれ分野は違うけど、みんなレベルが高い。
みんな、そして僕なんか一番緊張してたけど、
もっとたくさんの人に聞いてほしかった。

こういうイベントがあった後は必ずみんなで飲みに行く。
一軒、二軒、、、
最後は滞在先の屋上です。

けんくん、子どもは寝る時間ですよ。


31日
ヨンとスーが一旦韓国へ帰るという。
お腹の調子が悪く、病院で検査してもらうそうです。
えー、せっかく仲良く慣れそうなのに、、
ちなみにめちゃくちゃ尊敬できる絵描きです。

11月1日

片岡さんに教えてもらった、素材や工具店がひしめく通りに、インドネシアから来ているベグスくんと向かう。

みたこともない動きをする、金具がたくさん。
こういうアイデア全部、作品に取り込みたい。
ほんとテンションがあがる。

そうだ、これこそが、ぼくがレジデンスプログラムに参加する意義かも。
(実際、かなりのアイデアがメインの作品に盛り込まれました)

11月2日
台北に来てなんとなく食べるものも一巡したら、今度は食べるのが億劫になってくる。小学生じゃないんだから、、、って、でも僕だけじゃないですよね?
一人だからかな、あやちゃんがいると毎日料理する気が湧いて来るのだけど。


朝、昼、晩、そして朝、昼、晩、朝、昼、晩、、、、、何を食べたいか、食べるべきか、どうやって料理するか、どこで買うか、どこに食べにいくか、じゃ何時くらいに買いに行こうか、ちょっと高くつくかな、そういえばあの調味料がない、、、、、とか、それを考えるのがめんどくさい、さい。

実はお酒を飲むことに比べると、食べ物にあまり興味がないのだと思う。
しみじみとそう思う。

そんな中、
今日の食べ物はあたりでした!
人生で一番かと思えるくらいのローストチキン。
近所の市場で何回か見かけていたやつ。今日は買ってみました。
皮から脂身までも旨味ぎっちり、つゆだく、臭み無し、身は引き締まりでもむっちり弾力もある、、、。ものすごくいい鶏をものすごく上手に調理しないとこうはならないよな。
弟子入りしよっかな。
チキンスタディ、とかいう名前で売ったりして。

ちょっと高かったけど。

スーパーで試しに買ってみた、ししゃものトマトソース漬けの缶詰。ピリ辛。
えって思う組み合わせだけど、これがおいしい!
シシャモの卵の食感とトマトピリ辛。
これおみやげにしよっかな。
海鰻を超えるね。


2回目のアーティストトーク、
これもおもしろかった。

みんな、けっこう変なことやってるよな。
(なぜか、安心できた自分がいる)

そして、40歳になってやっと、人のやっていることを素直に尊敬できるようになった自分がいる。



凹みスタディ 公式ホームページ
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# by hecomi-study | 2016-12-11 18:49 | Comments(0)
2016年 10月 31日

ミツバチ事変

さて9月。

さあ、アペルドールンへ。
全ての作品の準備も余裕を持って終え、
最後の何日かは、次の作品をつくれたくらい。
こういうのはいい傾向です。


けん、あや、いつもの夜逃げルックで電車に乗る。
今のご時世に、怪しい大きい箱を運んでいるのだけど、特に問題はなかった。
アジア人でよかった、中東の方々はただ乗ってるだけでいろいろチェックされたり、警察に囲まれたり、とても大変そうだ。心が痛みます。


CODAミュージアム着。
それにしてもすごい美術館。
かっこいいなー、こんなところでみせられるところまで来たんだ、と思うと誇らしいし、感慨深い。

搬入、
くたくたになったけど、
たぶん今までより一歩進められたかな。
展示の下手さ、というずっとあった課題を少しだけ乗りこえた。

あと、美術館所属の照明のプロ、
彼がぼくの作品を理解し、さらに魅力的にみせてくれた。
こういうのもコラボレーションと呼ぶのでは。

ここまでかっこいい影は想像できなかった。

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うまくいったご褒美に、
次の日はノーモアアート!!

猿動物園へ。文字通り猿しかいない、でも広大な土地にとてもいい環境でたくさんの猿が暮らしている。

けん、あや、お互いに、「あっあそこにけんちゃんがいる」とか、「こんにちは、あやちゃん」だとか言って、けなしあう。

帰りは山道を歩いて帰ってきたのだけど、青い鳥もみたし、超ごきげんでした。

オープニング

となりで展示しているおっちゃん、
ルクセンブルグからきているジョーは、日本の工具オタク。
ナカニシ、ナカニシは知ってるか。あそこのリューターはモーターがすばらしいんだ、とかなんとか。あまりに喋りがうまいので、今度日本に帰った時には一本買おうと思う。(その後調べたら、数十万円もするのであきらめたとさ)

でもなんだかとても気が合う、というか相性もいい。
素敵な魅力のある人だ。

すっかり打ち解けあって軽口を叩いていたけど、
何年か前のベネチアビエンナーレとかに招待されている、立派な作家だということが発覚する。

せっかくオープニングの後に飲みに誘ってくれたんだけど、
そこに来ていた彼らが所属するアムステルダムのギャラリストには閉口する。
あんたらには興味ないよ、的な露骨な雰囲気。(こっちこそまるっきり興味ないんですけど)

ぼくは彼らより長くこの街に滞在していたので、お薦め飲み屋を紹介したのだけど、無視。この日は年に一度のビアフェスティバルだったのに!!

ぼくなんかは、ボサーと飲んでいるので気がつかなかったけど、あやちゃんは、一緒に飲んでるのに最後まで眼も合わせてくれなかった、と
けっこう怒っていました。

僕らだけはできるだけ公平でいようね、といつも思っています。



次の日、
アムステルダムで
あやちゃんの両親と合流。
ロッテルダム泊後、
ミリアムの車でレーウワルデンへ。

なぜか、現在ぼくの凹み彫刻はこの街の司法省ビルやオランダ国内3美術館でみることができる。という偶然が重なった。小さいの一個だけの展示、というのもあるんだけど。
あやちゃんの両親が、けんはすごいやつだ、と勘違いしてくれれば、願ったりかなったりです。
今のところ、娘を返してくれ、とか言われずにすみそうです。

オランダが誇る国立公園で一日自転車でプラプラしたり、
バスで近郊の田舎に足をのばしたり、
夜は夜で毎日豪勢に食い倒れ。

6日感に渡って4人であちこち遊び回り、
たっぷりごちそうにもなって、
二人ともつやつやになってベルリンに帰ってきました。
癒されます。
ありがとうございました。


ミツバチ事変。
けん、リンゴショックのあおりでミツバチにさされる。

どういうことかと言うと、アペルドールンで滞在していたお家にはすばらしい庭があり、そこにはミツバチくん8万匹用の巣箱がある。もちろん、おいしい蜜を蓄えていて、ぼくらにも一瓶分け前があたった。

僕は変な話し、働き者の彼ら蜂全般が大好きで、機会があれば観察している。
例にもれず、その日もジェラルドさんに、暗いから無理だよ、と言われてるのに、観たいみたい、と我がままを言い、巣箱の前に陣取る。
彩ちゃんはと言えば、ホストのマルヤさんにねだって、庭になっているリンゴやプラムを採っていた。テンションがどんどんあがっていく彼女は、その収穫物を(青いりんご)ぼくにくれようと、誇らしげに差し出してくれたのだけど。。
暗かったのか、なんなのか、勢いあまり、あらぬ方向へ放ってしまった。
そして、、なんんんと運悪く、そのりんごが、ころころところがり蜂の巣箱を直撃。
「蜂が興奮するからそういうことしたらダメだよ、」
とそのリンゴを回収しようとした僕の手に、このやろう、と蜂がこらしめの針を一撃、二撃、

えー、なんでおれ、俺が悪いのー?
ハチとあやちゃんがグルになってひどい仕打ちだ、、、
なんて不満も言いたくなったけど、
ジェントルマンは妻にそんなこと言わないんですって。

仕方がないから言葉を飲み込む。
ぼくの人生、ハチ族にはかなりひいきめにしてきたのに。
ベルリンにいる時は、何匹かの迷い蜂を家に持ち帰り、はちみつを飲ませて元気にして飛び立たせてるし。

なぜかよく巣を見つけるのだけど、駆除されたらいやなので内緒にしておくし。

はちみつだって、あやちゃんほどは食べないし。
レモネードだってはちみつ抜きでつくってるし。。。
(これは嘘です、ハチミツ抜きのレモネードって、、レモン汁じゃん)

でも一転、
蚊一族にはとてもきびしくあたっています。
一度、家の中でみつけたら、とことんまで探し抜き、倒します。
必ず倒します。
これも体質上、蚊にさされると、ひどいことになるからなんだけど。
オランダの田舎にいた時は、あや、姉、甥に来るべき蚊を僕の体ひとつで引き受けたこともあり、
(ただでさえ刺されやすい体質なのに、飲んだくれ、暑いから裸でうろうろしていた)
しっかりと蚊の産卵に貢献してきた。僕がいれば蚊族に少子化なんてないだろうに。

昨夜なんか、季節外れの蚊が迷い込み、真夜中だったけど、あやちゃんが自分の顔とかをピシャピシャたたいてるし、
ぼくも出来れば寝ていたかったのだけど、彼女の血を吸うやつは許さない、と奮起して立ち上がり、最後には成敗してやったのだけど、、その誇らしいつぶした蚊を見せようと彼女を起こしたのが間違い。

うるさい、まぶしい、もういい、と怒られた。
そりゃそうだけど、、

女性って。









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# by hecomi-study | 2016-10-31 18:27 | Comments(0)
2016年 08月 28日

40にして惑わず/40代のホームページ

7月になりました。
と思っていたら、、
8月になっていました。


40歳になる前にひとつでも、自分の納得のいく作品をつくっておきたい、、とかねがね思っていた。ここらでそんなものひとつくらいはできないと、この先まじでやっていけないぜ、と言い聞かせていた。
それで、出来たのかな。
うーん、
なんとなく出来ていた気がする。
2月につくったコペンハーゲンの街彫刻を最近みる機会があったのだけど、
何度みてもけっこういい。
つくった後に半年も経って、それでもいいと思えた彫刻は今までになかったはず。
これは出来た、とカウントしてもいいのでは。

もうひとつ今つくっているオランダのアペルドールン彫刻も、何か何か、今までとはひと味違う。何だろう。

あやちゃんとの過酷な夏合宿を経て、(文字通り合宿、彩ちゃんが切るのをぼくがあらゆる方向からみて、彼女の腕の角度を矯正していく、しんどい作業でした)完璧なクオリティのパーツがどんどん出揃っていく。

そして本日8月25日、やっとそれを完成させることができました。予定より1週間おしたけど、コペンハーゲンを超えたでしょう!
まだしっかり見せてないからよくわからないけど、
とりあえず、いいのができたことにしときなよ、、と悪いケンがささやく。

はい、できたことにします。

わーい、わーい。
これがその全貌と、分解図。
昨日、大先生に撮ってもらいました。

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そして、8月3日に
40歳になる自分に。

僕は自分のためにプレゼントを考えた。
今、一番会いたい人に会う、そして今一番聞きたい話を聞く、
それが一番のご褒美だと思いました。

そして、ちょうどその頃、奇跡的にベルリンで滞在中の尊敬する画家、Iさんに我が家に来てもらうことになったのです。
超忙しいはずなのに気軽に承諾してくれて、わくわく。
いろいろ聞きたかったので質問事項を表にしてまとめておいたくらいです。(笑われた)
とにかく、新しい話し、桁の違う話、でかい人物像が聞けて、
そして、僕の方向を確認できて嬉しかった。

ぼくにとって美術家としての方向は彼が一番見本になるはずだ、と10年くらい前から思っていたけど、それが確信できました。最強のプレゼント。

さて、今思えば、正直40代が来るのをずっと待っていたのかもしれません。
とてもすがすがしいです。
さぁ、これから、という気分です。
30代は閉じる方向に舵をとってきましたが、おかげで基本的な部分を高められたと思います。
体調も、頭も、環境も万全です。
体も悪いところは全部とことん直してきました。
ぬかりなく手入れしてきました。
環境も、人に会い過ぎないで済むように、制作時間を絶対けずらないように、とことんコントロールしてきました。
(今や誰も僕にコミュニケーションを期待してません)
(どっちかというと、得意だったのかもしれないけど、作品に集中することを考えて封印しました)

もう迷わない、迷うわけがない。
そう
40にして惑わず。
(僕が考えた言葉です)



次はあやちゃんが喜ぶもの

誕生日に新しいジョギングシューズを買ってもらったし、
日頃の感謝を込めて、あやちゃんが喜ぶものをあげたい。(誕生日でもなんでもないんだけど)
でも、モノとか貴金属を欲しがるタイプでもないし。。何がいいかな。
パッとしなかったり、悔しいニュースも続いていてかわいそうだし、
じゃぁ、いいニュースをあげたいな、と思い立つ。
ちょうど、ぜひ行ってみたかったアーティストインレジデンスが、しかもあやちゃんが最も好きな国(ではないけど)に、美術家を派遣するとのこと。
食いしん坊の彼女が最もおいしかった国、
そう台湾です。

でもな、、、落ちたらかえって悲しませるだけだしな、、、
というわけで、彼女には一切内緒で、書類をつくり、応募してみることを思いつきました。
いつもは二人で決めて、手分けして書類をつくるのだけど、今回は僕だけで。
でもかえって、いさぎのいいシンプルな書類ができた気がしてました。

それからしばらくして、ある朝、あやちゃんがメールチェックをしていて何か怒っている。
なにげなく聞いていると、「ちっ、なんて手の込んだ迷惑メールだ、、、応募だってしてないのにっ、受かったもなんもあるかっ、、何じゃこりゃ」とかなんとか。

まさか、と思ってみせてもらうと、
ありゃ、
なんと見事、最後のひとりに選んでもらっていた。
これはもう本当に嬉しかった。
でも、肝心のあやちゃんはキョトンとして、何が起こったのか、しばらくはよく分からず、ポワーンとしてた。
玉手箱を開けちゃった人みたいでした。

ほら、しっかりしてね、台北に行くんですよ!



テキスト

テキストを書いてみる。
あやちゃんから強く要望された。いや、強要された。
いつも書いているような中途半端なものではなく、もっと体系的な、総合的なもの。僕の本心からのもの。
ぼくの頭の回路は相当めちゃくちゃなそうで、
そのくせ、すぐに伝えることを放棄しちゃうし、
もう少し、凹みや彫刻について、他人に伝える努力をしていかないとだめだよ、ということです。
へーへー、そんなもんですかーぁ。 その通りですねぇー。 やっときますーぅ。
なんて思っていたけど、嫌々始めて、そして仕事終わりに毎日書くようにして続けていると、、、
けっこう意外な発見が出てくる、でてくる。
こんな考え方があったのか、とか、あっこういうことか、、とか。
変な話しだけど、自分の作品を少しだけ好きになれました。
そして何はともあれ、
まずはこれらの一部を手塚さん(ベルリン在住の美術家です)の紹介で、(ていうか、彼女にはいろいろなキュレーターを紹介してもらったり最近はとみにお世話になっています)プロの翻訳家に頼んで英語にしてもらいました。
手塚さんはマーくん、マーくん、と呼んでいるけど、
その方の英語がまたすごいっ。
とても気安くマーくんとは呼べないです。

これがテキストというものか、と目からウロコでした。
今までの僕の英語はなんだったんだろう、
園児の感想で、
遠足に行って楽しかったよ、
くらいのレベルでした。

たまには脳みそも使ってみるもんだ。
ダシ入り味噌くらいにはなるもんだ。
使わなければ発酵しすぎてしまう。
ということは、もっと発酵させれば、お酒になるのかな?
いやいやお酒になったとしてもどうやって頭から取り出して飲むんだい?
いや取り出す必要もなく、頭に入れておけば、ずっとほろ酔いでいられるのだよ。
ほぅ、いつもあやちゃんに「お酒飲み過ぎ!」って怒られてるけど、それも解決できるのかい。(解決というよりは、ごまかし、だと思うけど)

よし、やってみよう。



話しは変わりますが、

- 6ミリという、スタンダード -

って言うと、
なんかのコマーシャルみたいだけど、違います。
もう図画工作は卒業したいのです。
彫刻にしっかりとした力強さを兼ね備えたいのなら、
基本の板厚を6ミリ厚くらいにしないと、話しにならない。
(ちなみに最初(8年くらい前)は1ミリ厚でヒーヒー言ってました)
僕が今まで考えてきた限界なんてクソだ。もう園児じゃないんだしやってみろ。
(汚い言葉ですが潔い志しです)


ホームページ
あやちゃんが泥のようになりながら、リニューアルしてくれました。
プロジェクトのところなんかとても観やすく充実してきましたよ。


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# by hecomi-study | 2016-08-28 02:14 | Comments(0)
2016年 06月 18日

迷鳥

6月になりました。
ベルリンはけっこう薄ら寒く、
でも気持ちよく過ごしています。

4月と5月の箇条書き(まとめちゃいます)

近くの公園で、
シロビタイジョウビタキを見つける。
しかも彼らを辿ってその巣までみつける。
(ちなみに日本では迷鳥でまれにみられるくらい)
すげぇー、初めてみたーっと、興奮していると、
そこに仕事帰りのあやちゃんが通りかかる。
塀の向こうをのぞき込んだり、すごい不審者ぽかったよ、
と言われ、我にかえる。あぶねぇあぶねぇ。



コペンハーゲンの搬出、
一言で印象をまとめると、、、
はい、
地獄でございました。
詳しく書くのもめんどうなので、はしょります。
誰が悪いという訳ではないのだけど、僕とデンマーク人とは何かが噛み合わないらしい。(というかドイツ人もアメリカ人もみんなかなり怒っていた)
コペンハーゲンからベルリンまで、ティモというベルリン在住のナイスガイと10人分の作品を積んで車で帰ってきたのだけど、彼と出会えたことが救いです。意気投合しそうです。



さて、肝心の制作の方は、、、
ここ半年くらいで取り組んでいる、造形の改革、なんとなく形になりそうだけど、、まだまだ遠い。もう少しやらせてみてください。何かが出ると思います。
止まらないこと。
ダンス、ダンス、ダンス。踊り続けること。
いや、そんなかっこよくないな。
もがき続けること。
うん、こっちの方がしっくりくる。
とにかく廻っているものを止めないで。

あと、来年はアメリカに行きたいな、と思っていたのだけど、応募していたプログラムがだめだった、、、ふう。
しょうがないので、
今は自分に集中する時なんだな、と言い聞かせています。

みきさん主催で、ここのところ3回くらい我が家でオープンアトリエに挑戦しているのだけど、これがけっこう楽しく、そして勉強にもなっている。自分の作品を違った視点から見ることができるというか。
でもやりすぎてもだめだろうな。



宇部のときわミュージアムでの展示

無事に終わりました。
会場の写真を撮ってもらったのだけど作品が愛されているのが伝わります。

僕は一切、手を出していないのに。
あれ、もしかして僕が手を出さない方がうまくいくのか?
それもまたいいのかもしれません。

下の写真は、凹みワークショップをやった小学校の生徒が、偶然、はちあわせた他の小学校の生徒に、自分の作品を説明しているところです。
なんて堂々としているのでしょう。美しいです。

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ロンドンのアートフェア
張り切り過ぎて、でかいのをつくっていたのだけど、さすがにそれは大きすぎると却下された。
もうほとんど切り出してしまっているし(あやちゃんが)、もう少し早く言ってくれればいいのに。
おかげで中くらいの大きさのやつにギュッと集中できたのでかえってよかったのだけど。

さあ、泣いても笑ってもロンドン。
宿にも恵まれたし(登録されている普通の民家に泊まるAIRBNBというやつを初めてやってみた)、いろいろと楽しめたと思う。

バルセロナのギャラリストは、
ジョージクルーニーを悪そうな顔にしてちょっと肉付けした感じのホセアントニオ、ギリシャ彫刻の完璧な黄金比をそのまま顔に取り入れたのは出品作家のネイ、
この二人が喋っていると、一昔前の映画のシーンを観ているようでドキドキする。

誰がどうみても、魅力的な、
が、しかし、何度か一緒に飲んでみてわかったのだけど、この二人のナイスガイ、酒が入ると、とてもたちが悪いことが発覚する。(ネイはベルリンの我が家にも来て一緒に飲んでいるのだけどその時から片鱗はあった)
いやー、とにかく、、からむからむ、ウェイトレスさんや隣にいた人、誰彼かまわず、あまり気の聞いていない冗談を何度も、しかもスペイン語で押し付けていく。(ここはイギリスです)
からまれたたくさんの方々、心から同情します。

ホセアントニオなんか、毎晩あちこちのバーを渡り歩いたあげく、最終日にはアートフェアの一番えらいディレクターさんを呼びつけて、「なんでこんないい作家たちを連れてきているのにもっと売れないんだっ、もっと努力しろ」と説教していた。(もちろんスペイン語で)
僕たちにも、もっと努力できたところはあるんじゃないか、、とはとても言い出せなかった。
ディレクターさん、これに懲りずに頑張ってください。同情します。
でもとにかく、いいも悪いも一緒に経験して、それぞれの持ち場で闘えた、というのはいいことです。
こういう風にしてしか、本当の友情って生まれないのかも。

ロンドンで学んだこと、
彼らを敵にまわすな、ということ。

フェアの結果は、まあ可もなく不可もなく、という感じでした。
(本当にそれしかいいようがない)(ちょっとだけ可の方が勝るかな)
それだけでもありがたい、と思うようにします。

写真はネイと後ろ向きなのがホセアントニオ。

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嫌いな国
世界にはいろんな国があるけど、
一番行きたくない国をひとつ挙げて、と言われたら、
ぼくは迷わずメキシコを挙げます。
ニュースをみていると、殺人事件数とその残酷さが桁違い。
ほとんどは麻薬抗争におけるものらしいけど。
あと上流家庭の子どもを誘拐して身代金を要求するというのも日常茶飯事。
そんなところ、絶対行くものか、と思っていました。

が、しかし、ここに来てメキシコシティにあるギャラリーとつきあいが始まることになりそうで、
本当にありがたいのだけど、でもなんだか怖いしドヨーンと悩んでいたら、
あやちゃんがすかさず、わーい楽しそうだね、
あたし、絶対にマチュピチュに行きたい、行きたい。
ユカタン半島の料理もすごく、おいしいらしいよ。
あと、タパス、タパスっ、、あの辛いやつ、、
などなど強気で推してきます。

(いやーでも、、、
でもね、、、
マチュピチュってペルーじゃなかったっけ?
あとユカタン半島だってメキシコシティからは相当離れてるぞ、うん、1000キロくらいは離れてる、、、、、、、
そして今さら言いにくいんだけど、、
メキシコはタパスじゃなくてタコスだと思う)

これは女性の強さなのか。
それともあやちゃんの天性なのか、
既成概念にとらわれない、ていうか。
ぼくはちっぽけな情報に振り回されているだけなのかもな。

うーん、
あんまり考えてもよくわかんないし、今は出来ることをやっとこ。




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# by hecomi-study | 2016-06-18 00:09 | Comments(0)